私が19歳だった頃、何もかもがダメだと思った。
息子が2歳になったばかりで、保育園に通い始めた頃。
自分で迷って、悩んで、選択した道でも自信がなくなるときもある。
まさしく、そんな頃だった。
1人で子供を背負うというプレッシャーや、家族との軋轢、
それから生活の為だけに選んだ仕事。
何もかもに押しつぶされそうになり、とうとう私は
保育園へ息子を迎えに行った帰り、座り込んで泣いてしまった。
息子の泣きっぱなしにもクタクタで、どうして良いのか解らなくなって。
大泣きしている息子の横で、私も一緒に泣いた。
両手で顔を覆いながら。

すると、息子の泣き声が止まった。
そして、そっと息子の幼い、たった2歳の手が私の頭を撫でた。
びっくりして顔を上げると、必死で泣くのを我慢している息子の顔が見えた。
息子が泣くのを堪えて、私の頭を撫で続けてくれている。
こんなに幼い子が、人を労り、思いやれるのに。
私は、どうだろう?

それからは、何度も何度も、今だって思い出す。
あの小さな優しい手は、私にとってかけがえのない愛の1つなんだと思う。