岡田セミナー事例1
≪事例:61歳女性 左膝の内側痛≫
検査
・立位:足部両側回内、右に比べて左脛骨外旋、大腿部両側内旋、腰椎の過伸展、膝間2横指
・歩行:左トレンデレンブルグ、腹臥位では右骨盤挙上、上半身質量中心は左に移動。
触診
・左膝周囲の筋緊張高い、特に左ハムストリングス、ヒ腹筋。
・左膝関節屈曲時、皮膚の光沢。
・内側広筋は両側で萎縮。
・右脚外側部も緊張あり。
評価
・股関節の単関節筋の弱化による腸脛靭帯などの受動要素に寄りかかり左トレンデレンブルグがおきているが上半身質量を左に移動することで上体の同様を最小限にしている。
・腹臥位での右骨盤挙上は歩行時、上半身を左に移動する際に腰部の脊柱起立筋群に過剰なエキセントリックな活動を強いている結果、緊張が続き重力から開放すると、その緊張をあらわにすると推測した。しかし、腰痛の訴えはない。
計画
①体幹部の安定性を高める
・骨盤周囲の筋膜のバランス整えるために、右足底部と左大腿外側部にテープ貼る。
・その後、2WAYストレッチで多裂筋などの促通、すり足歩行で体幹部のトレーニング。
・上半身質量中心の調整。
②中殿筋などの股関節外転筋を使えるようにする。
・立位での股関節上での骨盤の左右シフトで体重移動で中殿筋の促通。
・中殿筋の肥大のため片脚でクォータースクワットできるようにする。
③内側広筋の活性と肥大
・立位でのスクワットは膝関節部(おそらく内部)の摩擦音があったので範囲を狭めて行う。
・キネシオテーピングを併用する。
④足部アーチ
・前脛骨筋と後脛骨筋、長腓骨筋のキネシオテーピングとショートフットエクササイズ
足関節の評価と改善アプローチ
膝関節の評価と改善アプローチ(スクリューホームムーブメント)
内側広筋のマーキング(正確な評価とアプローチをするための下準備)
内側広筋萎縮へのキネシオテーピング
進行
平成21年4月13日~6月4日の7回目のセッション時にシングルレッグスクワット10回3セット可能になる。
6月25日の9回目のセッション時に左膝の疼痛とともに可動域の減少がみられた。
一進一退を繰り返しながらも、7月9日の11回目のセッション時にクライアントより両膝がついたとの報告を受ける。
ひざ痛がこの時点で改善されていたので、自主トレの継続をすすめる。
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今セミナーでは評価と改善手技に終わらず、エクササイズによる根本的な予防・改善までの流れを紹介します。