母の居る階へ着くと、顔馴染みになった看護師さんが一緒に母のところへ行ってくれた。
たった2時間前は、まだ、呼吸をしていたんだけどね・・・。
やっと、楽になれたね・・・と、思うだけだった。
涙が出ない冷たい娘でごめんよ。
(思い起こせば、父の時も涙が出なかった・・・)
嘱託医さんが到着するのを待つ。
病院の診察がおわってからになると思うので、少し遅くなるかも・・・と伝えられていたのだが、
すぐに来てくださったようだ。
母の呼吸や心音の無いのを確認して、
「職員さんから午後5時12分に、呼吸が停止したと連絡がきましたので、その時間を
亡くなられた時間にします」と、言われた。
午後5時37分
嘱託医さんが死亡診断書を書くために事務室に行かれ、
看護師さんとこれからの流れを話していたら、一緒に住む娘がきた。
「まだ、あたたかいな」と母に触れる。
エンジェルケアと、死亡診断書を書いていただいている間・・・家族の待機室で待つ・・・。
そして・・・なぜか、普通だと思うことが普通でなかった・・・お話は、次回になります。