母が突然
『電気が消せない』と悩み出す。
はぁ?と思いつつ、母を観察する。
『電気が消せない』また、繰り返す。
「電気?どこの?」と、とりあえず聞く。
『電気が消せない』
『熱いから持てない』
居間から母の様子を観察してたから、何が消せないのか、何が持てないのか。わかっていたけど
『(IH調理台の)電気が消せない』と、言った時は、
心の中こんな感じでした。
最初は、台所の照明だと思った。
でも、まだ台所の仕事をしている様だし、「どこ?」って、本気に悩んだ私。
コンロだとわかった時の衝撃・・・わかってもらえるだろうか。
コンロのスイッチを入れたのは、母なのに・・・たった10分前に入れただけなのに。
意を決した母は、
ヤカンで麦茶を作り、それを水で冷やすために、流し口へ持っていった。
そして
『電気が消せないから、消して』と、母が私に言ってきた。と同時に
「鍋が確認できないのと、スイッチを切る」IHコンロの機能が作動して、
コンロのスイッチが消えた。
が、母は気がつかず、『電気消して』を繰り返すので、仕事の手を止め台所へ確認をしに行く。
「消えとるし」と言ってまた、仕事に戻る。
できる、できない・・・の波が出てきた。
これが、段々と【できない】に移行していくのか?
孫ちゃんが、憎たらしい口調で言う
【ムッ・リ〜〜〜〜〜〜〜】というセリフが頭の中を回っている。