早朝。外に出た。普段なら視界にいる黒が今日はいない。その代わりかちらほらとご近所さんがいる。それもそのはず。

白「はぁ…寒いな」

その温もりさえも一瞬。
みえない空から降る白。

白「積もりすぎ…」

額の汗を拭いながら、積もったのを退ける。
ある程度の出入口さえあればいいからもうやめよう。

白「ふぅ…」

玄関に入ったところで2階から誰か降りてきた。

西「おはよう」

白「おはよ、物音で起こしちゃった?」

西「ううん。寒くて…」

白「そっか、リビング暖めようか」

起きた時の物音で起こしてしまったかと思ったけどそうじゃなかった。

こたつの電源を入れて先に入っていた。
顔を洗ってあとからこたつのそばへ来た七瀬だけど…何か考えてる。

白「お?どうしたの?」

西「効率良くあったまる方法考えてた」

私の背中に引っ付いてこたつの中に足を伸ばしてる。

西「あったかい…」

顔までぴったりだ。

白「ななせ?」

西「ん〜?」

白「そと、積もってるよ」

西「うん…だから早起きなんやろ?」

白「そう、ちょっと退けといた」

背中に顔をすりすり。

白「今日はお出かけできないね」

西「…雪だるま、つくる……」

白「ふふっ、あとでね…あったまった?」

西「うん…」

暖かくなって眠いのかな。返事がゆっくりだ。
またぎゅっと七瀬の腕に力が籠る。

西「さっき、となり…寒かったから」

白「そっかそっか」

その手をとんとん。

西「あとで、そと…」

白「うん、起きたらね」

西「すぅ…」

七瀬が背中で寝たから必然的に私は動けないわけで。

白「ちょっとだけ」

ゆったりした時間…たまにはいいかもしれない。あ、退けたやつで足りるかな…なんて思いながら机に突っ伏した。