中学不登校だったから、高校に入れればいいって、当時は思ってた。

それで高校に入れたら、高校に通えればいいって思ってた。

2年経ってみて、休みがちな期間もありつつ、なんだかんだ通えていると、もっと勉強したほうがいいのにって思う。欲張りなことに。

 

ちょっと大変でも、進学校に入って赤点におびえながら無理やり頑張った方が学力はつくのだろうな、私がそうだったように。

でも息子が入った高校は、勉強しなくても最低限の出席率を維持して、定期テストを受ければ成績悪くても留年もなく卒業できる学校なんだから、勉強しなくても仕方ない。誰だってそう。ご褒美も罰もなければ、やりたくないことはやらない。

でも、大学に進学したい気がしてきたという息子が、それでもテスト前でもろくに勉強しないのはじれったい。

赤点取ったら留年という罰におびえて勉強する環境は感謝するべきだったのだな、と30年経った今やっとわかった。

 

そんなこんなで、いろいろ言いたいことは湧いてくるけど、元不登校生としては、まあまあ悪くない予後を送っているのかな、と思う今日この頃。2年次の前半は欠席率が50%近くまで低下して、いくつも単位を落としてしまいそうだったけど、後期で70%にまで巻き返して落とした単位は2単位だけで済んだ。

単位を落とすという罰が尻を叩いた効果かな。

春休みに突入し、めちゃくちゃ元気な息子。

 

 

ところで、息子が通う都立高校のホームページを眺めていたら、過去の入学人数、卒業人数が並んだページが。こんなページ、あったんだ。

 

チャレンジスクールは定時制で、3年で卒業する生徒、4年5年6年かけて卒業する生徒もいるから、入学時と卒業時と人数が合わないのは承知。9月にも卒業生が数人いるのは、年度末に足りない単位を半年で取ったということだろう。

3月と9月の卒業生を足して、毎年の人数を平均したら、入学者と同じくらいの卒業生がいるはず。

なのに、かなり人数減ってる。

 

知らないだけで、結構な生徒が中退してるっていうことかと。

転校して通信制に移った子も多いのかしら。

転校した先では状況改善してちゃんと卒業した子が多いことを祈る気持ち。

高校からは具体的な退学者数は発表されてないから知る由もない。

保護者会もなければ懇談会もないから、保護者同士の口コミもゼロ。

説明会の時に、退学者数はどのくらいかって、聞いてみたら良かったな。高校に進学できるのかどうかという入口のことばかり心配してて、出口のことまでとてもじゃないけど考える余裕はなかったなあ。

 

中学不登校だった子が高校に入れば万事OKではないことは、息子を見ていたって明らかだし、もっと状態の悪い子が居るのも想像できる。

 

これまでは一番割合の多いという、3年で卒業していく、”普通”の子のことばかり考えていた。

息子の目に映るのも、当然そういう学校に通えている元気な子ばかり。

息子がようやく”普通”に手が届きそうになってきて、私もやっと、中退にまで至る子にも意識が向くようになった。

私にも少しは気持ちに余裕ができたっていうことなんだろうな。

 

春休みは息子も私も精神的にリラックスできる。

下の子が学童やめてしまったのが残念だけど、各々好きなだけダラダラして充電期間にしよう。