「逆パワーメソッドその5」に引き続き、またまた引用です。ちょっと長いですが、深いです。
(以下引用)
プロは、速く振ることもできるし、ゆっくり振ることもできます。
状況に応じて、使い分けができます。
それに対して、アマは自分のタイミングがあって、
それよりゆっくり振ろうとすると、つい振り急いでしまいます。
ゆっくり振るのは、素振りなら簡単ですが、
ボールがあるとできません。
こうした事実をみて、
「プロは器用だ、どんなタイミングでも振れるから」
と思うかもしれません。
しかし、それは間違った感想だと思います。
プロがどんなタイミングでも振れるのは、
自分でタイミングをつくっていないからです。
タイミングが受動的だから、どんなテンポにもマッチして振れます。
タイミングを状況に合わせて細かく変えているのではありません。
他方、アマは自分のタイミングがあります。
おそらく手が右腰のあたりで、
ある位置にきたとき、クラブヘッドの勢いを利用して、
「ここ」というタイミングで自分でリリースしています。
(あるいは打っている)
自分でリリースしているのですが、
ヘッドの勢いも利用しているので、
「自分で振っているのではない」と感じています。
しかし、それこそが、自分で振っているということです。
ダウンスウィングをゆっくり降ろしてきたとしましょう。
それでも、手が右腰にくるあたりから、
振り遅れてしまいそうな状況を察知して、
そのまま遅く振ることに耐え切れず、
急いで打ってしまいます。
なぜ、そうなるかというと、
自分の決めたタイミングがあるからです。
そのタイミングで振るためには、
ヘッドの勢いが必要で、そのためヘッドに加速をつけようとして、
早いタイミングを見計らっています。
つまり、器用とか不器用とかの問題ではなく、
タイミングを自分でつくっているから、そのタイミングに縛られるわけです。
受動的なタイミングというのは何もしないということなので、
何もしないからいろいろ合わせられるのであって、
決してプロが器用ではないのです。
そして、この「自分のタイミングで振る」というのが決定的な問題なのです。
そのタイミングが早いからダメなのです。
プロは、「受動的なタイミング+遅いタイミング」です。
このあたりの微妙な違いを説明しようと、
私は手を変え、品を変え、10数年来、必死になって表現を工夫しているのですが、
それがプロとアマを分ける、天と地ほどの違いだと思うからです。
プロは誰もそんなことはいいません。
それは、受動的であることが当たり前になっているからだと思います。
受動的というのは、
何もしないこと(ほんとうに何もしない)なので、
プロはまったく意識せずに
それを自然にやっているわけです。
アマは、何もしないことを後天的に習得しなければならないという
大きなハンデを背負っているわけです。
素振りならゆっくり振れるのに、
ボールがあるとゆっくり振れない。
それは、リラックスしていないからだという解釈も
よく目にします。
しかし、これも間違った解釈です。
リラックスしていても、ボールがあれば、
タイミングを合わそうとして、早くなるのがアマチュアです。
あるいは、クラブを重いものに代えたら、
ボディターンになるという考えもありますが、
それも間違った考えです。
いくらクラブが重くても、ダウンのある位置にくると、
タイミングを合わそうとして、早くなるのがアマチュアです。
やるべきことは、自分のタイミングを捨て、
タイミングを受動的にすることであり、
それは「遅いタイミング」に変えるということです。
で、いままで書いたことからいうと、
アマはダウンスウィングのあるポイントに来たら、
猛烈に振りたくなってしまうわけです。
ダウンの途中で、「ここ」というとき、
振らずにいられないという症状はありませんか?
その「ここ」というポイントを発見し、
自分自身のやっている「余分な動作」を発見したら、
治すのは簡単ですから、そこが開眼です。
よーく自分自身の動作を見つめてください。
これを発見するのはほんとうにむずかしいことですが、
発見できたら、ものすごく大きな果実があると思います。
(引用以上)