祈りの幕が下りる時ロケ地巡り・静岡県宇津ノ谷峠明治トンネル | 広島東洋カープ必勝祈願blog

祈りの幕が下りる時ロケ地巡り・静岡県宇津ノ谷峠明治トンネル


ネタバレを含みます。結末を知らないかたは読まないでください!
🙇




明治のトンネルは、静岡市と藤枝市岡部町を結ぶ宇津ノ谷峠に明治9年(1876)に開通しました。明治時代の貴重な文化遺産ということで、平成9年に現役のトンネルとしては初めて「明治宇津ノ谷隧道」として国の登録有形文化財に登録されました。また、日本発の有料トンネルとしても知られています。
まず静岡県民なら真っ先に浮かんでくる、心霊スポット明治トンネル。
まず映画のクライマックス観て、静岡県でトンネルシーン撮影されたとあれば、伊豆か静岡市かのどちらかでしょう。


東海道53次・丸子宿と岡部宿の間の難所峠になります。
豊臣秀吉公がもてなしに感謝して、着物を寄進された伝承も残る、静岡県の旅番組では頻繁に出てくる地になります。


なんで明治トンネルかと言えば、国道1号線バイパスに昭和トンネル、平成トンネル。
旧道に大正トンネルと並んでいるから。


戦国大名が参勤交代に必ず通った道になります。

静岡県は小夜の中山峠、宇津の谷峠、箱根峠と三ヶ所難所があります。



日本初の有料トンネルが必要だったほどの急所。

馬車や車が普及してからは明治トンネルを使う人間もめっきりへりました。


かつてはガス灯だったみたいで、失火により何人か亡くなられてるみたいです。

桜田ひよりさん演じる、浅居博美がかけ上がってくる左カーブ。

トンネル出て直ぐの急カーブは伊豆のトンネルには無いんで、ここ宇津ノ谷峠明治トンネルで間違いない。
パンフレットの背表紙に使われる程の重要なシーンが静岡県で親子が逃げた福井県東尋坊を模して撮影されたのは感慨深いですな。
音尾琢真さん演じる原発作業員の横山一俊に誘惑される、桜田ひよりさん演じる浅居博美14歳。
芦田愛菜主演のドラマ明日、ママがいないで共演していた児童養護施設の小学生役のイメージが強すぎるだけに、14歳以上に魅惑的な担任や年上男性を惑わす魔女役は無理があると思ったんですが、桜田ひよりさんの演技はMVPでした。


丸顔は年齢以上に幼く見せますね。

福澤監督も特に印象的だったシーンに、桜田ひよりさんと小日向文世さんの親子の別れのシーンをあげられてます。

このシーンを泣きじゃくる桜田ひよりさん中心のアップでカメラが抜くからこそ、松嶋菜々子さんが首を閉めるシーンで、小日向文世さんの救済されたかのような表情のアップが感動を誘う、この映画の肝になりました。