最近、お寺に毎日来るおじいさんがいる。
もっともご近所だからいつも顔は合わせるのだが、それにしてもほとんど毎日お寺に来てお墓参りをしている。そして必ず寺の玄関にきてワシを呼び出して毎日同じ話をする。。理由と尋ねると「リハビリのためだw」と言っていたが、歳を取って子どもたちは独立し、夫婦二人で家に居ても面白くないのだろう。家をふらっと出てお寺まで歩くのがちょうどよい気晴らしになっているようだ。
そんなじいさんがこう言った「ワシのヒイ爺さんはスペイン風邪で死んだんだ。当時は今みたいに医学も進歩してなかったし、衛生状態も悪かったからなあ〜」
スペイン風邪とは随分久しぶりに聞く単語だ。それにしてもこの名前、覚えやすいというか、イメージが湧きやすい。聞いてすぐに100年くらい前に流行った病気だと思い出せた。
最近の新型コロナウィルスはCOVID19とか名前がついたが、100年後の人が「ワシのヒイ爺さんはCOVID19で死んだんだ」と言われてなんのことか分かるだろうか。病気としてはさほど強烈なものではなさそうだが、経済に与えるインパクトの大きさを考えるとおそらく歴史上重要な意味を持つ流行病になりそうだし、分かりやすく武漢ウィルスで良いと思うのだがな〜。。
それはともかく、この新型コロナCOVID19というまるでクルマみたいな名前の病気のせいで、3月の予定がどんどん消えていく。学校の休校が報道されているが、地元の商工会議所もロータリークラブも3月は活動を自粛。町内会も活動を自粛。お寺も3月に予定していたイベントがどんどん中止の連絡が入ってくる。香港ではデモも収まってしまったし、そのうち、お葬式も中止になるんじゃないかという勢いだ。この雰囲気が昭和天皇陛下崩御の前後と似ているような気がする。陛下の崩御とバブルの崩壊は関係ないが、あの自粛モードが不況を加速させてしまった面はあると思う。折角上皇様が生前に退位されて経済の自粛モードをつくらないように配慮してくださったのに、なんかまた長〜い不況に突入したりはしないだろうか。
仕事がキャンセルになって暇な日曜日の夜。久しぶりに書いてみた。