7月の棚経が終わって、ホッとする間もなく、お葬式の手伝いに行ってきました。

 自分と同世代くらいの住職がいるお寺のお葬式です。

 お葬式では導師が「香語」と言うのを読み上げて引導を渡す儀式があります。ワシが侍者という役目だったので、香語を予めチェックしたのですが・・、実にキレイな毛筆体・・・・。まるで印刷したような字だと思ったら、本当にパソコンで出力したものでした・・・^^;。

 ワシなどは頭が古いのか、香語は自分で書きたいと思うものですが、時代は変わっているのですね。檀家に「和尚〜、字が下手だな〜www」と笑われながらも一生懸命塔婆も自分で書いてます。それに対し、この住職はLineで連絡がつかないくせにw.香語はPCで打つんだな〜。。その話題にふれたら「だってPCで作れば検索がラクじゃんw」という返事が返ってきました。

 確かにその通り。誰にどんな香語を作ったかは記録しておきたいものです。実際に人に見せることはないからこれからはそれが主流になるのかな。

 

 また最近は香語をつくるAI搭載のソフトもあります。季節や亡くなった人の名前、職業などを入れるとPCが香語を作ってくれる。戒名まで考えてくれる。いよいよ坊さんは要らなくなりそうですw。

 確かに香語も七言絶句から始まり駢儷体という四文字+六文字で綴る漢文が続き、中々作るのが大変です。現実にはテンプレをちょっといじって作ってしまいますが、AIを使ったほうが良いものが作れるのは冷厳なる事実・・・。日本人のワシが作っても中々平仄が合わないのですよね〜。

 

 伝統と新技術。その葛藤が坊さんの世界にも確実に迫ってきております。色々と悩ましいな〜。