同僚の葬儀から帰る途中家に電話すると妻から出血したとの知らせ。


先月の健診で妊娠1ヶ月目かもしれないとの診断だったので不安が急速に膨れ上がる。

しかも飛行機の搭乗時間が間近に迫っていて誰かに電話で助けを依頼することも難しい。
これでもし何かあったら自分の御人好しさ加減に怒りが収まらない。


だが俺のpanicをよそに、どうにか近所の大学病院の緊急婦人科で診て貰う段取りを妻が取り付けた。



空港に着くや否や車に飛び込み、間違いなく速度超過で家に向かって妻をpick up。
思いの外顔色が悪くなくちょっと安心したが病院へ急行。

ほぼ誰もいない待合室内の往復を数十回繰り返して待つ事約1時間、診察室に呼ばれた。



診察結果は何も問題はなかった。
心配される様な出血もなかったらしい。
しかも心臓がbeatしているのを確認したとのこと・・・。
本に載っている赤ちゃんの超音波写真どおりの影。
「経過はvery good」だそうだ。

でも今はひたすら安静に過ごしてなさいとのお医者さんからの助言をもらって帰途に。

検査でも出血が確認されなかったということがちょっとまだ心残りだけど、
やっぱり先生に大丈夫と言われると二人ともちょっと安心できた。



人の世の「終わり」と「始まり」に触れた長い一日がようやく終わる。