今年もフタモンアシナガバチが大家族になる季節。引っ越し依頼も度々入りますが、昨年までの私は捕獲に積極的になれませんでした。なぜなら、移設時に巣からなかなか離れてくれないからです。

 

  

ビニール袋を使っていっきに巣ごと蜂を捕獲しますが、巣を巣箱に移設するために、まずはビニール越しに巣から蜂を分離させる作業があるのです。しかし、このフタモンアシナガバチは巣への執着が強く、せっかく引き離しても、また隙をみて巣に戻られてしまいます。大きな家族になると30分以上もかかり暑い夏に汗だくな作業となっていました。


しかし、今年はいいひらめきをいただきました。
輪ゴムです!

 

  

輪ゴムで端のほうから少しずつ蜂を追いやり移動させます。輪ゴムのおかげで、せっかく引き離した蜂にまた戻られることはなくなりました。
離れてくれた蜂はいくらでもライトに引き寄せられるようにも工夫しています。

  

巣穴に頭を突っ込んでいる蜂もいるので、この作業を2回繰り返します。おおよそ5分で分離完了です。

近頃も大家族を捕獲しましたので、同じ方法でやってみました。3回やりましたがやはり10分もかからない作業でした。
これは使えます!
     

      
  

 

注意しなくてはならないのは、全員分離させたつもりでも、まだ残っていることがあって刺されてしまうのです。

今回も真ん中辺に蜂のお尻が見えます。巣を取り出すときはよく確認してからにしましょう。