は、水中ポールウォーキングをする目的とは、
水中で、ポールで体の安定を保ち、水の抵抗を利用して歩く事で、
筋力アップを図るものと思っていました。
それは大きな間違いでした。
今回の「水中ポールウォーキング」の目的は
コンディション調整としての「水中ポールウォーキング」でした。
富士温泉病院PT 田中先生の話
股関節症や荷重関節に障害がある方は、
重力下に置いて正常な姿勢保持が困難
(関節の荷重能力・疼痛・関節可動域制限などがある)
特殊な姿勢を保持しなくてなならない
=代償姿勢(荷重能力が弱くても立つ・歩くなどの日常生活が可能)
そうすると日常生活能力の低下が起こる
多少生活能力の低下が見られても、一定の範囲内なら日常生活は維持できる。
ボーダーラインを越えると、悪循環となり症状が進行してしまう。
この正常とボーダーラインの間で維持できていれば、
骨、関節の負荷を減らし、疼痛も減らし、骨、関節の回復が見込まれる。
どうやって自己管理し維持すればよいのか?
コンディション調整とエクササイズ
両方を適度に行うことが大事です
エクササイズはついやりすぎてしまう
筋力トレーニングが大好きな方へ
筋力低下の原因は何か→筋を使わない、なぜ使わない?筋を使えないから
筋力を発揮できないから→筋力は低下する
筋力トレーニングだけで何とかなるなら苦労はない
筋力トレーニングができるなら苦労はない
・痛みがあったら筋力トレーニングは大変
・適切な負荷が難しい=やり過ぎていためることも
狙った筋の収縮ができない
コンディション調整は、1、VAST 2、リラクゼーション
*「100%壊さない」安心・低負荷が大事
2.リラクゼーションの目的
偏った身体の使い方のリセット
疼痛・関節可動域制限の緩和
適切な関節運動の獲得
方法 過剰な筋収縮を伴わない環境での関節運動
ここで水中運動の利点が
・水の浮力 体重免荷→関節への負荷が減少
関節支持→関節運動がやりやすい
・水圧 下肢抹消の浮腫への効果がある
・水の抵抗 能力に合わせた筋への負荷 etc
以上の利点から、水中ポールウォーキングを
エクササイズではなくコンデション調整として行う
方法は、波が立たないくらいゆっくり丁寧に歩く
(水中で理想のディフェンシブ歩行を行う)
水中で陸上ではできないより正常に近い歩き方の実行をする
こうすると、偏った身体の使い方のリセットとなる。
*陸上での歩容の調整はリスクを伴う
これらのことが、「水中ポールウォーキング」ならば可能である
この田中PTの話を聞いた翌日の午前中のプールにて
さらに、私達に分かりやすく、丁寧な指導が行われました。
田中PTの眠くなるようなゆっくりした号令に合わせて
波を立てず丁寧に歩く。
同じく間延びするほどのゆっくりした号令に合わせて
無理なく関節を前後左右に動かす。
休憩を取った後、フリータイムもポールウォーキングを選んで行いました。
昨日できなかった、壁につく姿勢も再度見てもらいました。
お腹に力を入れると、肩にも力が入り、
肩の力を抜くと、お腹の力も抜けてしまいます。
これは水中でなくても、意識して行おうと思います。
二日間の水中ポールウォーキング体験で
の脳は、偏った身体の使い方を少しリセットできたようです。
自己管理
エクササイズとして、朝のウォーキング、体操を続け、
コンディション調整として、近くのプールに行って、
無理なく関節を動かすこと、やってみようと思います。
大変有意義な時間でした。
再度、お世話くださった皆様にこころから感謝いたします。
ありがとうございました。
以上、の「水中ポールウォーキング」報告、おしまいです。