水中ポールウォーキングの目的 | 変形性股関節症温存日記 Ⅱ【雪うさぎ】

変形性股関節症温存日記 Ⅱ【雪うさぎ】

2015年4~2024年3月までをパートⅠ
2024年4月からパートⅡとして、気持ち新たに始めます。
73歳の日々 明るく、元気に、楽しくを モットーに
変形性股関節症温存の 日々書いています。

うさぎは、水中ポールウォーキングをする目的とは、

水中で、ポールで体の安定を保ち、水の抵抗を利用して歩く事で、

筋力アップを図るものと思っていました。

それは大きな間違いでした。

今回の「水中ポールウォーキング」の目的は

コンディション調整としての「水中ポールウォーキング」でした。

 

富士温泉病院PT  田中先生の話

 

股関節症や荷重関節に障害がある方は、

重力下に置いて正常な姿勢保持が困難

(関節の荷重能力・疼痛・関節可動域制限などがある)

特殊な姿勢を保持しなくてなならない

=代償姿勢(荷重能力が弱くても立つ・歩くなどの日常生活が可能)

そうすると日常生活能力の低下が起こる

 

多少生活能力の低下が見られても、一定の範囲内なら日常生活は維持できる。

ボーダーラインを越えると、悪循環となり症状が進行してしまう。

この正常とボーダーラインの間で維持できていれば、

骨、関節の負荷を減らし、疼痛も減らし、骨、関節の回復が見込まれる。

 

どうやって自己管理し維持すればよいのか?

コンディション調整とエクササイズ

両方を適度に行うことが大事です

 

エクササイズはついやりすぎてしまう

筋力トレーニングが大好きな方へ

筋力低下の原因は何か→筋を使わない、なぜ使わない?筋を使えないから

筋力を発揮できないから→筋力は低下する

筋力トレーニングだけで何とかなるなら苦労はない

筋力トレーニングができるなら苦労はない

・痛みがあったら筋力トレーニングは大変

・適切な負荷が難しい=やり過ぎていためることも

              狙った筋の収縮ができない

 

コンディション調整は、1、VAST  2、リラクゼーション

*「100%壊さない」安心・低負荷が大事

 

2.リラクゼーションの目的

偏った身体の使い方のリセット

疼痛・関節可動域制限の緩和

適切な関節運動の獲得

方法  過剰な筋収縮を伴わない環境での関節運動

 

ここで水中運動の利点が

・水の浮力  体重免荷→関節への負荷が減少

         関節支持→関節運動がやりやすい

・水圧     下肢抹消の浮腫への効果がある

・水の抵抗  能力に合わせた筋への負荷    etc

 

以上の利点から、水中ポールウォーキングを

エクササイズではなくコンデション調整として行う

 

方法は、波が立たないくらいゆっくり丁寧に歩く

(水中で理想のディフェンシブ歩行を行う)

水中で陸上ではできないより正常に近い歩き方の実行をする

こうすると、偏った身体の使い方のリセットとなる。

*陸上での歩容の調整はリスクを伴う

これらのことが、「水中ポールウォーキング」ならば可能である

 

この田中PTの話を聞いた翌日の午前中のプールにて

さらに、私達に分かりやすく、丁寧な指導が行われました。

田中PTの眠くなるようなゆっくりした号令に合わせて

波を立てず丁寧に歩く。

同じく間延びするほどのゆっくりした号令に合わせて

無理なく関節を前後左右に動かす。

 

休憩を取った後、フリータイムもポールウォーキングを選んで行いました。

昨日できなかった、壁につく姿勢も再度見てもらいました。

お腹に力を入れると、肩にも力が入り、

肩の力を抜くと、お腹の力も抜けてしまいます。

これは水中でなくても、意識して行おうと思います。

二日間の水中ポールウォーキング体験で

うさぎの脳は、偏った身体の使い方を少しリセットできたようです。

 

自己管理

エクササイズとして、朝のウォーキング、体操を続け、

コンディション調整として、近くのプールに行って、

無理なく関節を動かすこと、やってみようと思います。

 

大変有意義な時間でした。

再度、お世話くださった皆様にこころから感謝いたします。

ありがとうございました。

 

以上、うさぎの「水中ポールウォーキング」報告、おしまいです。