台湾足もみ研修旅行の2日目、故宮博物院を訪れたことは先日も書きました。


特別展の『杏林春暖 書画に見られる古代の医療と健康意識』の中で、もう一つ興味深いものがあったのです。それは.…

『八段錦冊』
八段錦という中国に受け継がれて来た呼吸法で、800年以上の歴史ある健康法が描かれた絵図でした。

台湾故宮博物院のホームページによると.…
「清の時代、清光緒帝の側妃であった瑾妃(1873-1924)が起居した永和宮に収蔵されていたもの」


この八段錦の絵図が10枚綴りのハガキサイズでお土産になっていたので、真っ先に手に取り購入しました💕

八段錦は太極拳の練習の時に呼吸法として行うことがあります。
若石健康法の「調息養気法」も八段錦が基になっていると聞きました。


帰国後と〜っても楽しみにして袋を開けると、
な、なんと!😱😱
入っていたのは全く違うものだっのです💦💦



清院本版 清明上河図(せいめいじょうかず)
虹橋




長い絵巻物の一部を切り取った絵ハガキ10枚でした💦
しまった〜〜😭
ミュージアムショップで手に取った時、間違えたんだ‼️‼️

かなりショックではありましたが、よく見るとなかなか興味深い風景が描かれてます。

正直この『清明上河図』という絵巻物を博物院で見た覚えが無いのですが、折角の機会ですので調べてみました。

『清明上河図』は元々は12世紀の宋代に作られた絵巻物。
11世紀から12世紀の北宋時代の首都であった、開封(かいほう)のにぎわいを描いたもの。
その後多くの類似物が作られました。
(開封市は今も中国にあり、最も歴史の古い都市のひとつです)

台湾故宮博物院蔵の清明上河図は18世紀の清時代に描かれたもので、『清院本版 清明上河図』といいます。

オリジナルの『清明上河図』は北京の故宮博物院に所蔵されているようです。

飯館

戲台


迎親

藝攤


千年も昔の中国の人々の暮らしがわかる絵巻物。

『清明上河図』の清明とは、中国の清明節の頃を描いたことから名付けられました。


『清明節』の歴史はとても古く、中国の伝統的な休日。太陽暦で4月5日前後、春になって気温も上がり、お花が咲き始める時期、お墓詣りをするそうです。


人々の楽しそうな雰囲気が伝わってきます。


思いがけず手に入れた台湾故宮博物院のお土産、『清院本版 清明上河図』を見ながら楽しむことができました。