腎臓腫瘍は10月にいつも通りの良性判断で。

4月に次の予約も入れて。

12月から寝るのに横にもなれない
謎の胸の激痛。

いきなりの下半身付随。

2週間の血清で回復するだろうとの
ギランバレー症候群の疑いもなくなり。

告げられたのは
腎盂癌からの脊髄転移

脊髄って。
しかも胸の痛みはもう末期癌の痛みだった。

打たれていた点滴はすでに
『麻』
と書かれている注射器みたいな点滴
モルヒネだった。

何これ⁉︎
どーゆーこと⁉︎

頭はパニックだった。

先生はずっと私を避けてるようだった。

話があるからと診察時間の終わりでも
いいから時間つくって下さい‼︎

と言って話をした。

こないだの検査でも良性やったよね⁉︎
腎盂ガンって何⁉︎
からの脊髄転移って
どーゆー事⁉︎

あの〜
こないだの時にもちょっと腫瘍が
大きくなってるって…

そんな事一言も聞いてない‼︎
こいつ誤魔化そうとしてるなぁ
と即座に思った。

申し訳ない、すみませんの一言もなかった。

すみませんで済む問題ちゃうけど
謝罪と今ある状況から少しでも
改善策の提案が欲しかった。

この医者にどーのこーの言っても
始まらんし、もたもたしてる時間ないわ

と思った私は知り合いに大阪市内の某病院の
I先生を紹介してもらって
転院する手配をした。

父の今の状態では自分達で移動もできません。

ここから救急車で搬送して下さいね。
それくらいの情けはかけて下さいよ‼︎

言いたい事はいっぱいあった。
でも言ったところで父の状況が
変わるわけでもなく。

モルヒネを打っても激痛はおさまらず
『殺してくれ』
とまで言っている父に。

激痛から早く救ってあげるには

手術したら治るから
もうちょっと頑張り‼︎

今えらい先生に診てもらえるか
相談してるからな、と。

希望を与えてあげるのが先決だった。