私達がこの部屋へ入居する前。一組のカップルにも、今の私達と同じ状況になっていたという。
だがそのカップルは、業者に頼んで撤去した・・・・
ならばないはずのスイッチがなぜここにある?
私は高橋を問い詰めた。
「その話嘘じゃないですよね?」
「ええ・・・ただ以前撤去した時は、配線もなく、スイッチ単体で付いてたそうです」
「そのカップルは押したんですか?このスイッチ・・・」
「いえ、押したかどうかまでは分かりませんが・・・」
「よかったらその人達の連絡先とかわかります?」
なんとか情報を聞き出そうと、必死になる私だったが、妻の一言が突然飛び込んできた。
「いいから撤去してください、お金はそっちもちですよね?」
「ええ!ちょっとまってよ、もうすこしで分かるんだよ?」
「いいかげんにしてってば、私は早く取ってほしいの」
「そんな・・・」
妻の気迫に負けてか、高橋は少し怯えた様子で答えた。
「料金はこちらがもちます、ただ前回付いていた物と同じかどうかが分からないので、一度調べにこさせます」
「いつ?」
「遅くても明日には・・・」
「・・・分かった。急いでよ」
「はい」
一礼をして玄関へと向かう高橋。
私は内心あせりながら、急いで高橋を追いかけた。
「あの」
「はい」
「もしそのカップルと連絡がとれるなら、聞いてもらえませんか?あのスイッチを押したかどうか・・・」
「はぁ・・・一応聞いてみます。でもあのスイッチは出来るなら押さないで下さい。なにかあった場合保障致しかね ますので・・・」
「・・・・わかりました・・・」
~その日の夜~
高橋からの連絡はこず、私は寝付けない夜を過ごしていた。
ベッドから起き上がり、水を飲もうと起き上がる。
だが、私の意識は別のところにあった。
足が自然と動く・・・・
目的の場所は、もちろんスイッチの場所である。
つづく