北の某街から南の最果て街に行くには、このお国の首都空港で乗り継ぎせにゃならぬ。
（さらに最果てのベトンなる地に政府肝いりで新空港造って、第1便で政府の偉いお方が乗り込んだが、んな所から乗り込むヤツなんざほとんどおらず、僅か１週間足らずで路線廃止と相成った）
この便の乗り継ぎ空港搭乗待合室の雰囲気は、チイッと他と異なる。
飛ぶ先は８０％がモスリム住民の世界。
手足は勿論、顔には網までかけた真っ黒衣装のイスラム原理主義のオババ様から、イエメンの盗賊のオカシラような極悪人相ズラのオヤジなど多彩な顔ぶれ。
シャム湾を１時間半ほど南下すると、
周囲なぁんもない原っぱに辿り着く。
勿論、空港からエアーポートレールリンクやリムジンバスなんぞでているわきゃない。
さらに雲助タクシーの姿さえ見えない。
出口付近に机を出し、ジャウィ語で声を張り上げているオババ様に、
市内８０バーツ、コロクとタクバイ１８０バーツ、タバ２００バーツを支払って、到着時しか運行しないロットゥーの乗り込むしかない。
