棄国の旅(その五) | メコンリポのブログ

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真っ直ぐ行きゃあ8時間程度で着くものが、ネットを捜し回ってたどり着いた格安航空券なるものは、方角違いへ7時間以上飛ばされた挙げ句に、またまたそこから乗り継ぎのご沙汰。


その夜這い便の真っ暗な監禁空間に閉じ込められた、今や巷では駆除対象の有害害虫とされておる、ほぼ禁断症状で発狂寸前状態の喫煙者諸氏は、ヒトトキの安らぎを求めて制限区域内を右往左往するが、


こちらの空港は、快楽御法度のガチモスリムのお役人様達が仕切るお国。

(そこはタテマエと本音)

(毎週末には国境を接する隣国タイのサダオやベトンと呼ばれる極彩ネオンの街には、役人から力車ワーラーのマレーシア人どもで大混雑であるのは衆知の事実!)


何故かメインターミナルの一番外れに降ろされた害虫心得の皆様は、仕方なくポケットの中でしっかりタバコを握りしめながら、

受付嬢に恐れながらと---


「皆様が到着されたメインターミナルの先端ブースから、遥か彼方に霞んで見える場所にあるサテライトターミナル行きのお猿の電車にお乗りになり、

着きましたらその場所からは肉眼では決して見ることが出来ない、C-31なるブースの上に、この空港ただヒトツの喫煙所が御座います」

「ただし、結構歩きでがございますので、時折接続便に乗り遅れるお客様が---💓」


日本の著名な建築家「黒川某大先生」が戯れに設計された、プライベートジェット機や、アテンドがあるファーストクラスのセレブのための空港であり、

シモジモ貧民に対する配慮は皆無の様子。


今や同じイスラム国圏に出稼ぎに行く、電車も飛行機も見るのも乗るのも生まれて初めてなる、バングラやネパール奥地の衆のためのハブ空港となっているようで?