テマセク、タイ通信会社買収完了へ・首相一族から49%取得 | タイのニュース

テマセク、タイ通信会社買収完了へ・首相一族から49%取得

シンガポール政府系投資会社テマセク・ホールディングスは14日、タイの投資会社などを通じてタイの大手通信持ち株会社シン・コーポレーションの株式の96.12%を取得したことを明らかにした。

 テマセクは1月にタクシン首相一族からシン株49.6%を取得、残りを公開買い付けしていた。表向きタイ企業がシン社の主な株主となる仕組みだが、14日にバンコクの首相府周辺に集まった数万人の反タクシン勢力は「テマセク出て行け」と叫び、取引撤回を求めた。

 バンコクのシンガポール大使館前では先週来、市民団体が抗議行動を展開。テマセク傘下となったタイ携帯最大手アドバンスト・インフォ・サービス(AIS)の利用を取りやめるよう求めるなどシンガポール製品の不買運動も始めた。バンコクにあるシンガポール系学校は13日以降、不測の事態に備え、校門を施錠。スクールバスからも国名を消した。