大地をしっかりつかんで歩むこどもたち -ミイッターイェイミョー小学校のこどもたち | アジアのこどものデンタルケア

アジアのこどものデンタルケア

 ”歯ブラシ1本からの健康作り” 
 ミャンマーを中心に、東南アジアのこどもたちの健康を願い、個人として無償のボランティア活動をしています。
また、現地の歯医者さんたちとも交流し、勉強会やともにボランティア活動などもしています。

 ヤンゴン管区の北部フレーグーという町から、さらに北上した農村地帯のガーズータウン村にあるミエッターイエイミョー(慈愛の家)幼稚園(23名)・小学校(1.2年生55名)を、今日(1122日)訪問しました。雨季には、道は沼地と化し、外部から遮断され孤立する地区で、久しぶりです。今回で4回目ですが、幼稚園児と1年生は初顔合わせです。以前にも書きましたが、福岡教育大学に留学していた先生家族が私費を投じて運営しています。沖縄にいるお姉さん夫婦(https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/life/detail/2490)からの支援も受け、政府からの補助などは全く無い中でも、先生7名分の給料も賄っているそうです。もちろん学費は無料ですが、他の政府の学校では教えない音楽や美術など、さらに週一回の給食の提供もしています。

 とにかく、ここのこどもたちは元気いっぱいです。でも虫歯のある子もちらほら。2年生は、上手に歯みがきができるようになりました。正しい手洗いを教え、最後に何で手を拭くのが良いですか?と聞くと、みな口をそろえ「レッカンパウワー(ハンカチ)!」と元気に答えますが、ではハンカチを持っていますか?の問いには、「マシブー(ありません)!」、これまた元気よく答えます。そこで、今回用意したハンドタオルをプレゼントすると大喜びです。こちらまでうれしくなりました。

ちょうど今日は給食の日、こどもたちと同じメニューの料理もいただきました。もちろん、食後の歯みがきも続けてもらっています。

下校までは遊びの時間。凸凹道でも、はだしでバランスよく走り回っています。サッカーもはだしです。こどもたちの足をみると、指でしっかり大地を掴んでいました。僕が開業していた時分には、毎週のように転んで歯を打ったり、折ったりして来院していた日本の子どもたちのことを思い出すと、何か複雑な気持ちになりました。次は、学校が長期休みに入る前の2月(ミャンマーでは、345月が休みで、6月から新学期)にまた行きます。