ふたたびカレン州へ | アジアのこどものデンタルケア

アジアのこどものデンタルケア

 ”歯ブラシ1本からの健康作り” 
 ミャンマーを中心に、東南アジアのこどもたちの健康を願い、個人として無償のボランティア活動をしています。
また、現地の歯医者さんたちとも交流し、勉強会やともにボランティア活動などもしています。

 

今年3月に引き続き、ミャンマー東部タイと国境をなすカレン州に行ってきました。今回もカレン州で水事情の悪い地域に井戸を掘って水を供給している日本のNGO団体ピースウィンズ・ ジャパン(PWJ;http://peace-winds.org/)の協力を得ました。タイ国境に近いミャッレーミャインとコータホーという2つの村を訪問しました。カレン州は、カレン族の民族軍がありミャンマー国軍との緊張関係が今も続いているということで、訪問に関しての手続きではPWJの皆さんに今回も大変お世話になりました。

残念ながら一部の生徒たちにしか教えることができませんでしたが、2つの村とも学校で行いました。また、水利委員のみなさんにも参加していただきました。最初は緊張していたのか皆さん強張った表情ですが、そのうちに打ち解け一生懸命に話を聞いてもらい、きちんと歯みがきをしてもらいました。もちろん、貴重な水ですからうがいの水は、植え込みの木にかけました。
     
     
    
    
     
前回も随行してもらった現地スタッフには、僕の指導のポイントを理解してもらえたようで、いっしょにこどもたちに指導をしてもらいました。
     

 

訪問指導を終え翌日、PWJ事務所で口腔衛生を通じての健康作りについてのワークショップを開催しました。口腔内をきれいにすることで体全体の健康に役立つことの理由、歯みがきの正しいやり方、大きな歯ブラシを小さくする方法や裁縫糸を使っての糸磨きなど、現状に即した指導の仕方などを話しました。PWJ現地スタッフに加え、同地で少数民族のプライマリー・ヘルスケアと衛生環境改善支援に取り組むNGO団体 日本国際民間協力会 (NICCOhttp://www.kyoto-nicco.org/project/support/myanmar001.html)、そして難民を助ける会(AAR Japan ; http://www.aarjapan.gr.jp/)の現地スタッフの皆さんにも参加していただきました。来年からはこれらの団体との連携を深め、さらに活動の輪を広げたいと思います。

 将来僕がこの地にいなくても、ミャンマー人の手で、最も安上がりで手軽、でも効果的な健康づくりの方法として、多くの人々に歯みがきの大切さを理解してもらい、実行してもらえることを願っています。