ミャンマーから日本の歯科事情視察のため来福 | アジアのこどものデンタルケア

アジアのこどものデンタルケア

 ”歯ブラシ1本からの健康作り” 
 ミャンマーを中心に、東南アジアのこどもたちの健康を願い、個人として無償のボランティア活動をしています。
また、現地の歯医者さんたちとも交流し、勉強会やともにボランティア活動などもしています。

2月16日から1週間、ミャンマー歯科審議会のトップの教授ご夫婦を福岡に招きました。今回は、やはりミャンマーで20年以上にわたり、無償で唇裂・口蓋裂患者の手術や後進の指導をその教授らとともに行ってこられた福岡歯科大学の口腔外科教授の大関先生と共同で招待しました。僕の九大の先輩である大関先生には、僕の計画を快諾していただきました。
ミャンマー歯科審議会は、ミャンマー健康省の出先機関の一つで、歯科医師の免許の交付や更新、歯科医師の再教育、歯科制度の立案など歯科全般にわたる業務を担当しています。また、外国人歯科医師の国内での診療の認可も行なっています。
僕のミャンマー国内での診療認可はもちろんのこと僕の活動へのアドバイスも受けています。また、その教授からの依頼で、僕は歯科医師への講演を行い、外国人として唯一“乳幼児の虫歯の対策プロジェクト”のメンバーにも任命されています。
 今回は、僕はそのプロジェクトの一環として、日本の乳幼児健康診断(歯科も含めた母子健康手帳も)の現場、また歯科医師とともに歯科医療を支える歯科衛生士教育の現場などを是非とも視察をしていただきたいと考えました。
また、折角の機会ですから、短い時間でしたが視察の合間を縫って、日本の文化にも触れていただきました

ミャンマーには日本みたいに、公的健康保険や乳幼児あるいは高齢者への補助制度はありません。また国民一人当たりの歯科医師数も日本の20分の1で、歯科衛生士の制度はありません。しかし、虫歯や歯周病はじめ口腔がんなど口の病気は日本よりも多いとされ、そのほとんどは手付かずの状態です。
僕は現在、ボランティアとして治療や予防に関わってはいますが、僕はあくまでも外国人です。将来的にはミャンマーの先生方がメイド イン ミャンマーの歯科医療制度を確立して、自立の道を歩んでいただくことを願っています。

今回お世話になった方々、団体
伊藤矯正歯科・小児歯科 柏木・鎮守歯科医院
糸島歯科医師会・糸島市役所 健康増進部 健康づくり課 母子保健部
福岡県歯科医師会立 福岡歯科衛生専門学校
福岡歯科大学
白糸酒造・太宰府天満宮
本当にありがとうございました。