日本は戦後、経済大国となった。
タイもまた急速な経済成長を遂げ、都市には高層ビルや巨大ショッピングモールが並ぶようになった。
しかし、その一方で、人々の心は本当に豊かになったのだろうか。
日本では孤独死、引きこもり、自殺、過労。
タイでは貧困、出稼ぎ、家庭崩壊、観光産業の裏にある女性や子どもの問題。
国は違っても、人間が道具
のように扱われてしまう現実がある。
かつて日本は力を追い求め、戦争へ進んだ。
戦後は経済力を追い求めた。
タイもまた、経済発展の波の中で、お金が全てという価値観が広がっている。
しかし、本当に大切なのは何なのか。
教育とは、単に学歴を得ることではない。
人を人として大切にする心を育てることではないだろうか。
台湾の教育者・張鏡湖博士も、精神の力で環境を左右すると述べた。
社会を変える根本は、人間の心である。
日本も東南アジア
も、今必要なのは人間革命なのかもしれない。
私は東南アジアで、多くの苦しみを抱えながら生きる人々と出会った。
そして日本でも、孤独の中で誰にも助けを求められない人々を見てきた。
だからこそ思う。
国籍を超えて、人間として支え合える場所が必要だと。
強い者が弱い者を利用する社会ではなく、
苦しむ人にあなたは一人ではないと言える社会へ。
それが、これからのアジアに必要な道ではないだろうか。




