ついこの前まで生きていた人が
今はいません、と言われると、どうしても辛く感じてしまうのですが。
家族や親せきに愛され、103歳まで生きた祖母は、
戦争も体験していますし
いろいろなことがあったと思いますが、
最後はとても幸せな人生だったと思います。
祖母とは一緒に暮らしたことはなく、数年に一度会う感じでした。
(私は東京で、祖母は福岡在住)
会えばいつも、びっくりするほど元気で、
やさしい、勇ましいおばあちゃんだな、と思っていましたが
孫として、ぐっと身近な存在になったのは
彼女がタイに遊びに来てからだと感じます。
2011年、2012年と毎年タイに勇ましくやってきた祖母。
特に2012年は101歳にして、
アユタヤで象に乗る夢を叶え、私たちを感動させました。
2013年の去年から、体調を崩し入院することもありましたが
退院して持ち直したりを繰り返し。
祖母とは、私が中学生の時に(祖母が85歳くらい)、私たち家族と一緒にアメリカにも行っていて、
80-90歳台では福岡の親戚と一緒に、世界中を旅しています。
実は海外旅行はお手の物だったのです。
ですが、なぜか一番喜んだのはタイの象乗り。
おばあちゃんのお葬式で、遺影に使われたのは
アユタヤで象に乗ったときの写真だったのよ、と母から聞いたとき、
祖母とのつながりを強く、強く感じることができ、
涙をこらえることができませんでした。
こちらは私が撮影したアユタヤでの祖母の写真。(隣は福岡のおばです)
おばあちゃんが一番喜んだ、タイでの象乗り。
私がタイにお嫁に来なければ、こういう話にはきっとなっていなかった。
遠くに住む孫の一人にすぎなかった自分が
祖母の最期の写真で、つながることができて
これ以上、光栄なことはないと感じました。
100歳を超えてもビールをジョッキで飲んでいた祖母。
あなたはタイで、どんな夢を叶えますか?
(2011年。101歳の象乗り体験)
福岡にて。
(2014年、8月。入院中の祖母を訪ねる)
大切な人たちが逝く夏。
(2014年、8月。祖母が亡くなった後に)
エカマイの寺院にて。
(2014年8月。バンコクでの供養)
本当に今まで、ありがとう。