バンコク封鎖。
封鎖って、どういうこと?
当日まで、いまいちよく分かりませんでしたが
こういうことです。
交差点と道路の占領、人で埋め尽くして、交通止め。
これが、バンコク封鎖の正体でした。
大音量のマイク、
揺れる国旗、
特設ステージ・・・。
人が集まることで、生まれる熱気。
演説が行われている間は、日本の選挙運動みたいなのですが、
音楽が鳴り始めると、野外コンサートのような盛り上がりを見せ
手を打って、腰を揺らして踊るデモ隊たち。
こういう時でも、サヌック(楽しい)を忘れないタイ人魂。
けれど、演説に戻ると、
またしかめっ面で、現政権批判を呼びかけ合う。
歴史的瞬間が
目の前で繰り広げられるバンコクを
鳥肌が立つような思いで、通り過ぎる。
人のエネルギーの塊が
痛いほど行き交っていることに
涙が出てくる。
この国は、いったい、どこへ行こうとしているのか?
今日という日が暮れていく。
夜中、座り込みを続けるという人々。
昨日とは全く違う姿になってしまったバンコクの街。
人がここまで、街を変えてしまえるなんて。
ぼんやり、そんなことを思いながら。
明日がまた、どんな一日なるのかも
分からぬままに。