今日は久しぶりに国際結婚ネタを書いてみたいと思います！！
こちら の記事で書いた研修参加者の中に、
台湾を経て、現在は香港で働く台湾人のSちゃんという子がいました。
彼女とは働くベースは香港とバンコクで異なりますが
所属部署も同じで、意気投合してランチ
なども一緒に食べていました。
新しく同僚たちと知り合うと、たいてい
なんで、タイで働いてるの？
という話になります。
だんなさんがタイ人で、結婚して東京からバンコクに異動した
というと、
次の質問は
えーっ！そうなんだ。どこで出会ったの？
となります。
そしていつものように私達の出会いエピソードや
バンコクでの国際結婚生活について話すことになるのです。
彼女とも、仕事の話はもちろんしましたが、
自然に彼女自身の恋の話や結婚観に話題が移っていき・・・
Sちゃんは30代前半。
結婚の話も何度か出ている、という年齢。
オーストラリアでMBAを取ったキャリア女性で
知的かつ清楚な容姿で、きっとモテそう、でもまだ独身。
香港に住んでいるから、やっぱり知り合う男性は香港人が多いそうだけど
なかなか結婚までいかないのだそう。
というのも、台湾にいるご両親は
マンダリンを完璧に話せる人じゃないとダメ、
何かあったとき、自分たちが話せないから。
というスタンスらしく、これ、実は香港人だと結構難しいんだそうです。
香港人は広東語がベースだけど、マンダリンと英語は
みんなたいていできると私は思っていたけれど、そうでもない、みたいです。
Sちゃんによれば、限定的にしかマンダリンを話せない人の方が多いよー、とのこと。
そこで、台湾人のご両親は台湾語が話せるならもっと歓迎だけど
最悪マンダリンは完璧で、よろしく。ということらしいです。
そうなると英語しかできない欧米人などは
Sちゃんの結婚相手としてはもってのほか、となります。
世の中、Sちゃんのご両親みたいな方たちばかりではないと思いますが、
中華系同士の国際結婚も、それ以外の国際結婚と比較して
文化が類型だからといって、決して簡単ではないのだなと思いました。
中国と台湾の歴史的な関係を持ち出してくるわけではなくても
言語レベルでこうして相手を限定されてくると、
確かに結婚も話はトントン拍子には進まないわけです。
で、Sちゃんに聞かれたのは
あなたたちはお互いのご両親とどうやってコミュニケーションしてるの？
ということ。
私もタイ語は限定的ですし、
夫も日本語はほとんど話しませんが
大きな問題になったことはない私たち。ﾍ(ﾟ∀ﾟ*)ﾉ
お互いの両親も、それは了解の上で
私達の意思を尊重してくれているわけです。
もちろんSちゃんのご両親たちも満足の結婚となれば、
それが一番ですが
それよりも、もっと大切なのは
夫婦になる者同士のコミュニケーション
ではないかな、と思います。
だからといって、両親や親戚の意見をないがしろにしていい、
というわけではないのですが、そちらが先に来てしまって
結婚できないというのも、本末転倒な感じがします。
ご両親の意見も、あまりひどくなると、
必要以上の干渉になってしまうとすら、思います。
Sちゃんも、今の彼氏も香港人で、自分は彼のことが好きだけど
マンダリンがネックだから、親には堂々と紹介できない
と言っていました。
私が思うのは
実際に、ご両親を満足させるようなマンダリンがしゃべれる彼氏ができて
じゃあ、結婚を承諾しようじゃないか、となっても
結婚ってそれだけじゃないと思います。
Sちゃんのご両親も、娘に結婚して欲しいと思っているなら、
たとえ心配でも、ある程度、将来夫婦になる二人に任せることが
必要なのではと思います。
さて、Sちゃんは台湾人と結婚しないといけないのか？
それともマンダリンができる香港人？
はたまた、これら以外の人と恋に落ち、ご両親の反対を押し切って結婚となるか？
というところなのですね。
現代人の結婚の条件が多様化していると言われて久しい今日この頃。
分かりやすい結婚の条件だけで、カップルたちの選択を測れる時代は
終わったような感すらあります。
日本でも、年下婚がブームとか、いやいや
今だからこそリスクを取らずに済む年上婚とか、
草食系同士のカジュアルな関係の友達婚とか、
いろんな造語ができていく中で。
国際結婚のあり方も少しずつ変わってきていますし、
今回、ひとつの例として新しく学んだような気がしました。
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