分娩が済んでまもなく、

やっと担当ドクターが到着。

裂けた部位を縫ってもらう。

 

 

 

会陰切開のことなど、

たまごクラブを読んでいて、

自分の場合はどうなるのか、

 

と思っていたけど、

 

結局、切開も何も、

まったく時間がなく、

 

私の場合は

 

自然に裂けたパターンだった。

 

今思えば、

切開にしても自然に裂けるにしても、

 

確かに出産そのものに比べれば、

たいした話ではない

ということがよく分かる。

 

 

 

 

 

 

その後、

身体を洗ったベビを初めて抱く。

 

真っ赤な顔で泣いている私の子。

 

本当に産まれたんだね。

 

 

心からいとおしいと思えた。

 

 

かつて20代のころ、

妊娠も出産も、

さらにいえば、結婚だって

 

 

下手したら

キャリアの妨げに

なるような気がしていた。

 

 

 

 

結婚しなくたって

幸せになれる自信もあった。

 

けれど夫と出会い、

 

そして結婚して、

今の方が何倍も幸せだ。

 

 

さらに妊娠がわかってから

 

逆にキャリアのためにも

出産や育児の体験は

活きてくるのではないかと

 

思うようになった。

 

 

そんな私もついに母になった。

 

そう思える瞬間だった。

 

 

 

 


ベッドに横たわったまま、

再び東京の母に国際電話する。

 

 

「産まれたよ~!」

 

 

「えっ?!午後じゃなかったの?

それに産まれてすぐに電話で話せるの?

 

大丈夫なの?」と母。

 

 

 

 

あまりに早く出産が終わったことを知り、

矢継ぎ早の質問攻め。

 

 

私はことの一部始終を説明した。

 

 

とにかく無事に産まれてよかった。

 

 

ただ、もうそれだけが言いたくて。

そしてきっと同じような思いで

私を産んでくれた

 

母にありがとうが言いたかった。

 

 

 

 

 

担当ドクターの到着が遅かったことと、

ベビの頭を何度も押し込まれたこと。

 

 

その2点は不満だったのだけど、

手遅れになる前に

代わりのドクターがちゃんと来たこと、

 

そして、実際には

ベビの頭を押し込むナースの行為は

危険ではなく

 

 

 

それでベビが窒息してしまう

ことはないのだと後でわかった。

 

 

 

 

また例えそのように

押し込んだとしても、

出てきてしまうときは

出てきてしまうらしい。

 

 

 

 

それにしても

現場の切羽詰った状況では、

私にそれらのことがわかるわけがなく

 

非常に不安な思いをしたことは

事実だった。

 

 

 

 

けれど、

お産とは多かれ少なかれ、

そういう不安なものなのかもしれないと

 

 

 

今になって思う。

 

 

私は、ベビは、

いったいどうなってしまうのか?

 

 

誰もがそんな思いに駆られながら

ベッドに横たわり、わが子を産む。

 

 

担当ドクターが時間通りに

現れたとしても、

難産で大変な思いをしたかもしれない。

 

 

 

そう思えば、

何もかも思い通りに進む

お産なんて、ありえないのだろう。

 

 

 

 

それから、

入院部屋に

移動することになる。

 

 

 

 

 

 

出産直後の写真を

病院がカードにしてくれた。

 

ほんとのほんとに直後なので

 

ベビはおサルさんみたいだし、

 

私もさすがに産んだばっかり

という顔をしているし

 

 

夫はシャワーキャップみたいなものをかぶって、

まるで手術室にいたみたいな服装だし、

 

 

でもでも、ほんとに良かった。

 

産まれてくれて、ありがとう!!!!

 

 

 

国際結婚日記 in タイランド                    ~喜怒愛楽 バンコク通信~

 

 

 

 

これにて出産レポートは終了です。お読みいただき、ありがとうございます。

 

 


この後は入院レポに移ります!

 

 


 

 

 

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