タイのプミポン国王が崩御されて今日で19日目。
政府関係者は一年間 黒い服を着て喪に服すことになっていて、
国全体が、一か月間は各種イベントを自粛するよう通達があったため、
一般国民も強制でないものの、自主的に黒い洋服を着て弔意を示す人が多いです。
とは言え、全身黒でないといけない訳ではなくて
下か上のどちらかのみ黒色、もしくは 白と黒のボーダー、水玉、花柄であったりと 人それぞれ。
先日、日本人の友人がもう会社に来て行く服のレパートリーがなくなったと言っていたのですが、
黒系統以外でも、派手な色でなければ大丈夫で、
黒以外の場合の推奨色はこの様になっています。
2週間で、この様な色の服 全部着尽したのか聞いてみると、
彼女は、毎日全身黒と決めているそう。
少しの柄も入れず…。
確かに、それでは2週間でレパートリーはなくなると納得。。
タイの人でさえ、白や灰色などボーダーや柄の入った黒系の服で出勤しているのに、
彼女は一カ月は全身黒一色の洋服と決めたそう。
一度は「多少柄が入っていても大丈夫よ」 と話したものの、
これは自分の問題であって、少しでも柄が入った黒い服を着る事は罪悪感を感じるようで、
そんな彼女を私は心から応援する事にしました。
(私は柄の入った服で行動することに抵抗は感じないので、彼女に黒一色の服をお貸出しすることに。)
ただ、もしも仮に、彼女が少し柄の入った洋服を着て出勤したとしても、
咎めるひとは誰もいないことでしょう。
寧ろ、彼女の王様に対する敬意は素晴らしい。
私は、こんな真面目な彼女が大好きだ。
人は皆、自分なりのポリシーとかルールを課して生活している。
スポーツが面白いのは、揺るがない一定のルールがあるから。
サッカーが面白いのは、時間制限があり、ペナルティがあり、手を使ってはいけないから。
テニスが面白いのは、得点の入り方にルールがあり、
更にコートの枠があるからで、はみ出したらアウト。
将棋だってあの将棋盤のマスが限られていて、
それぞれの駒の動きが決められている。もちろん王将は一つ。
コンピューターのゲームでも、様々なルールがあるから、
その限られた状況の中で繰り広げられるドラマにみんな夢中になる。
はっきり言って、すべてのゲーム ありとあらゆる試合はルールがあるからこそ面白い。
面白いと思えるさじ加減のルールで縛られているところが、みんなを魅了する要因なのでしょう。
途中でルールが曖昧になって、手を使ってはいけないのに使い始めたり、
勝手に人数が増えたりしたら、どんなゲームも試合も無意味になってしまう。
人生もそれと同じで、何がしかのルールの中で生きて行くことが、実は醍醐味だったりする。
何の制約のない人生は面白くない。
だから、皆 知らずしらずの内に、自分のルールブックがあったりする。
こういう時はこうするべきだ。
とか、
こんな時はこうであってはいけない。
とか、
誰に責められる訳でもないのに、そんなルールを持っていたりする。
ただ、ルールや決まり事が厳しすぎたり、多すぎるとゲームそのものに集中できないし、面白くもなんともない。
ゲームそのものがストレスになるのでは、誰だって遊びたくはないですよね。
今、自分の人生がなんだか「つまらない」と感じたり、
幸せに思えなかったり、
ただただ、ストレスを 不安を 怒りを 感じる毎日であったなら、
それはずばり、自分の人生のルールの見直し時なのではないでしょうか?
きっと多すぎるんです。 ルールが。
若しくは、そのルール もうあなたには古いのかもしれません。
「みんなと仲良くしなければいけない。」 というルールを課している人は、
少しぐらいしか面識ない人とでさえ、上手く会話が出来ないだけでストレスを感じます。
「自分の意見は正しい」と言うルールを課している人は、
他の人の意見は間違っているので、自分の意見がいかに正しいかを述べる毎日です。
「食べ物を残してはいけない。」と言うルールを課している人は、
食べ残しをしている人たちのことを許せないでしょう。
「感情的になってはいけない。」というルールを課している人は、
周りに感情的に話す人がいるだけで辛いでしょう。
「女性は結婚しなければ幸せになれない」と言うルールを課している人にとっては、
独身でいる自分に焦りと不安を感じることでしょう。
「なまけてはいけない」と言うルールを課している人にとっては、
一日家でじっとしている事が苦痛で、身体が不調にも拘わらず限界まで動き回ってしまうことでしょう。
本来、人生を生きることはゲームの様に楽しいものです。
もちろん、辛いこともありますが、前向きに捉えながら進めていけるものです。
だけれども、余りにも毎日が辛い・悲しい・惨め・不安・怒ってばかり など
心の状態がネガティブな気持ちで慢性化している場合は、
「自分で課したルールが多すぎますよ。もう古いですよ。」 のサインであって
あなたにそれを早く気づいてほしいと思っています。
厳しすぎる ルールや、もう時代遅れのルールを一つずつ解除していけば、
あなたの人生は間違いなく楽になります。
自分で自分を縛っていたルールから解放されると、
心に平安が訪れます。
なんだか、心が軽くなります。
小さなことでムキになる事もなくなるし、
あなたの口から批判的な言葉は減っていくことでしょう。
変わりに、自分をそして周りを幸せにする言葉遣いに変わって行くのです。
私もかつて、ちょっとした事で気を乱していました。
学生時代は部活の後輩がユニフォームを買いたくないから、
卒業した先輩から借りたいと申し出があれば、部活への真剣度が足りない! と心でムカムカしたり、
私が好きな人を友達に紹介したら、その友達も好きになってしまい
二人がデートを先にしていたもので、その友達と不仲になったり、
たまたま紹介した人同士が、ビジネスをすることになり、
その報告が全くなかったことで不機嫌になったり、
パートナーが、私をだいぶ待たせた挙句、座るな否や
携帯をいじっていることでレストランで大揉めしたり、
友達が、約束の時間に起床したもので、私がレストランで2時間も待つことになったり、
小さな事を羅列すればキリがないですが、これら全て当時は私は凄く気分を害し
怒り心頭でしたが、今は本当になんとも思いません。
とにかく、自分の中にある、人はこんな時〇〇すべき、〇〇すべきでない。
のルールが取り払われると、
イライラする回数がぐっと減ります。
落ち込む頻度がぐっと下がります。
時代と共に、あらゆるルールはアップデートされていきます。
あなたがもし今凄く生き辛いと感じているのなら、
なんだか自分だけどうしてこんな目に遭うのと思うのならば、
人生のあなたのルールを見直す時なのかもしれません。
あなたを生き辛くしているルールを見つけて解放したい方は
是非こちらまで。