の2日間で、オリンピック出場を目指すU-22代表、フル代表、女子サッカー代表がそれぞれ試合を行った。結果はご存知の通り、


フル代表   日本 4-3 スイス
U-22     日本 1-0 カタール
女子W杯   日本 1-1 イングランド


に終わったが、どの試合もサッカーの醍醐味を味わわせてくれる面白い試合だったと思う。


フル代表は4ヵ国トーナメントでEURO2008共同開催国のスイスとの試合だったが、スイスは近年評価を高めている国で、この試合でも前半は綺麗な3ライン(DF、MF、FWで3本の線を作るように連動して動くスタイル)を形成して日本のパス回しを封じ込めるとともに、攻撃時にはサイドバックの選手がMFのラインを追い越して攻撃参加するスタイルで日本を圧倒した。おそらく日本の選手は、どこでボールを受けてもスイスの選手に囲まれているかのようなプレッシャーを感じていたのではないか。


日本は前半の11分、14分とたて続けにゴールを奪われ圧倒的な劣勢に立たされたが、後半には左サイドバックのマニャン(3番の選手)が交代し退いたせいかスイスの攻撃性、連動性は若干衰え、日本のエレガントなパス回しが復活、それにアクセントをつけるように松井のドリブルが冴えわたり、一気に3得点を奪って逆転に成功した。その後無敗記録を途切れさせたくないスイスが本格的に反撃を開始しいったんは同点にされるが、ロスタイムに矢野が相手GKのファインセーブのこぼれ球を執念のボレーで押し込んでついに勝利をもぎとった。


U-22は後半に退場者が出て数的劣勢に陥ったが、前半のゴールをなんとか守りきり勝利。この試合でも、FWの森島、そのやや後ろに位置する家長のキープ力がカタールの脅威になっていたと思う。水野は少し役割を整理した方がいいかも知れないが、右サイドの内田と作る攻撃は大胆・破天荒で見ていて楽しい。FKでも素晴らしいキックを連発していた。このチームで残念なのはまだこの3試合で流れの中からの得点がないこと。ジュビロ磐田で得点をしているカレンもなぜか長くこのチームで得点できていない(現在はメンバーにも選ばれていない)のはなぜなのだろうか。


女子代表(なでしこ)はなんといっても宮間の2本のFKだろう。特に2点目は立ち足を地に付けて回転を加えて狙いを定めるキックではなく、立ち足をも浮かして自分の体重を乗せて思い切り足を振りぬくキックで見事ゴールを射抜いた。あとワンプレーで試合終了という場面で、正確に蹴ることが難しいキックであれだけ思い切れるのは、素晴らしいというしかない。サッカー経験者なら誰でも夢に見るようなチームを救う劇的ゴールだった。

J2の第39節は首位の札幌の試合がなく、2位の京都が前半8分のチアゴのゴールを守りきり愛媛に勝利、勝ち点差を6に縮めた。3位の仙台も水戸に勝利した。4位の東京Vと6位の湘南の試合はイエローカード13枚、レッドカード2枚が乱れ飛ぶ乱戦となったが、東京Vはフッキのゴールを守りきれず後半ロスタイムに湘南にエドワルド・マルケスの同点ゴールを許してドローに終わった。5位のセレッソ大阪は福岡をアウェイで破っている。


3位になればJ1の16位との昇降格を賭けたプレーオフを戦うことができるが、その3位争いがまだまだ大接戦だ。


順位 チーム名 勝点

1位  札幌   72
2位  京都   66
3位  仙台   62
4位  東京V  59
5位  セレッソ 58
6位  湘南   57
7位  福岡   56
8位  鳥栖   54
9位  山形   47
10位 愛媛   32
11位 草津   32
12位 徳島   28
13位 水戸   24

http://www2.knb.ne.jp/news/20070910_12806.htm


富山県に本拠を置くJFL(3部相当)所属のアローズ北陸とYKKAPが統合、新たなチームを創設することになった。来期のJFLにはこの新チームが参加、その翌年のJ2参加を目指すという。アローズのメインスポンサーは北陸電力。新チームの名称等は未定。


YKKは現在JFL3位、アローズ北陸は5位で、このようにJFLの強豪チームが統合してJ参入を目指すというケースは珍しく、注目すべき動きといえるだろう。


複数の地元クラブに人材・設備・サポーター・スポンサーなどが分散している場合、より高いレベルを目指してこれらを統合し勢力を結集させるという方法は、J参入を目指して奮闘している各地のクラブにも参考になると思われる。ただし、上記のリンク先にあるように、知事(政界)・スポンサー(財界)・サッカー関係者が堅く手を握ることが必要で、サポーターの理解も重要となるだろう。

中国スーパーリーグには15チームが参加しているが、週末の試合で山東魯能(Shandong luneng)対長春亜泰(Changchun Yatai)の1位2位直接対決があり、スコアレスドローに終わった。両チームとも勝ち点39で並び、得失点差で山東魯能が上回り首位を維持。


3位の北京国安(Beijin Guoan)と4位の天津泰達(Tianjin Teda)、5位の上海申花(Shanghai Shenhua)も勝利し勝ち点を38まで伸ばしており、上位5チームで激しく優勝を争っている。上位5チームはすべて21試合終了しているが、1試合少ない6位のDalian Shideも勝ち点34とこの先頭グループを追いかけている。

カタールリーグは今週末に開幕、昨季チャンピオンのアル・サドがカルロス・テノリオのハットトリックでアル・コールに勝利し、アル・ガラファも2-1でウム・サラルを下し好発進、来期のACL出場チームが順当に開幕戦勝利を飾った。


カタールリーグは全10チームで争われる。アル・シリヤ、アル・アラビ、カタールスポーツクラブ、アル・ラヤン、アル・シャマル、アル・ワクラの試合は今日行われる。


今季のACLには、アル・ラヤンとアル・サドが出場したが、それぞれグループA、グループCの最下位に終わっている。

オリンピック予選を戦う我らがU-22日本代表だが、相変わらず苦しい戦いを続けている。サウジ戦も試合前は「アウェイで気候条件も最悪だから引き分けでよし」としていたと思うが、いざ試合が始まり相手に退場者が出た時点で、臨機応変に勝機を見出す努力をすべきだったと思う。結局日本は勝ちたいのか引き分けたいのかはっきりせず、一方サウジには「これで日本に負けると勝ち点差6になって五輪出場は絶望だ、絶対に引き分けよう」との共通意識がはっきりと感じられ、対照的に見えた。U-22の試合は集客にも苦しんでいるようだが、それも「どういう試合がしたいのかわからない」というファンの思いの表れであるように思う。


サッカーファンの気持ちは、日本サッカーがオリンピックの大舞台で世界へ挑戦していくという姿を見たいというところにあると思うが、チーム作りでそうしたテーマ・目標をどのようにおいているのだろうか。世界と戦うための準備をしているというより、目の前の試合で結果を残すことに汲々としているように見えてしまう。反町監督は毎試合のようにスタメンを入れ替えてチーム内の競争を煽っているが、高い目標を追求するためのチーム作りの中で競争意識を引き出してもらいたい。


チームへの苦言はこの程度にして選手個々に目を向けると、やはり家長の存在感が際立つ。彼のピッチの上での落ち着き、対人テクニックはこのチームでは図抜けていると思う。ただ、所属のガンバでも途中出場にとどまっていることを見ても分かるとおり、活躍する時間帯が限られているのが残念だ。また森島は少ない人数で攻めきるときのFWの役割(少ないコンビネーションでシュートまでいく、ファールをもらう)をはっきりと理解し、家長とともに非常に貢献したと評価したい。


この試合は中盤の広いスペースをカバーするには苦しい気候条件で、この試合だけで特に中盤から後ろの選手を客観的に評価するのは難しいように思うが、それでも非難したくなるような選手はいなかったと思う。何とかオリンピック出場権を獲得し、さらなる高みを目指してほしい。

オーストラリアリーグは6日、7日、9日に第3節があり、セントラル・コーストがクイーンズランド・ロアーに1-0で勝利し3連勝、アデレイド・ユナイテッド対メルボルン・ビクトリーの好カードは1-1のドロー、シドニーFCはパース・グローリーに引き分けまたも今季初勝利はおあずけとなった。ニューカッスル・ジェッツはウェリントン・フェニックスを1-0で下し、2位に浮上している。


結局、3節終了時点で勝利を記録しているのは、3連勝のセントラル・コーストを除いては、ニューカッスル・ジェッツが1勝を挙げているのみという大混戦が続いている。

イランリーグは6日と7日に第4節が行われ、ペルセポリスはペイカンを2-1で下し開幕4連勝、一方セパハンはラー・アハーンと2-2と引き分け、今季初めて勝ち点を失った。セパハンは2位、ラー・アハーンは11位となった。セパハンはマームド・カリミが前半に2点を挙げたが、前半40分、後半6分に失点。


順位は、1位ペルセポリス、2位セパハン、3位マラバン、4位サバ、5位エステグラルとなった。


セパハンは14日にイランリーグでファジール・セパシとアウェイで戦った後、いよいよ19日に川崎戦を戦い、その後21日にイランリーグのパス戦、26日に再度の川崎戦となる。

少し前の話になってしまうが、イランリーグ第3節が8月29日と31日に行われ、ペルセポリスとセパハンが無傷の3連勝を記録している。サバ・バッテリーが勝ち点7で3位、以下4位バーグ(Bargh)、5位パス、6位マラバン、7位ペイカン、8位エステグラルと続く。イランリーグは18チームで争われるリーグである。


ACL準々決勝で川崎とセパハンが対戦するが、チーム状態が不安定な川崎に対し、セパハンは6月のカップ戦優勝に続きリーグでも連勝しており、明暗が分かれている。川崎の関塚監督は土曜の鹿島戦の後、守備の立て直しを図らなければならないと語っているが、川崎の目指すサッカーを取戻し、アジア制覇という目標に向けて意識を高くしていかなければ厳しそうだ。


その試合後に鹿島のオリベイラ監督も触れているが、現在Jリーグの2位(ガンバ大阪)、3位(鹿島)、そして川崎の直近の直接対決は三つ巴の成績、しかもどの試合も大量得点で決着がついている。


    川崎 4-1 ガンバ大阪 (8月25日)
ガンバ大阪 5-1 鹿島(8月29日、川崎は名古屋に1-1ドロー)
    鹿島 4-1 川崎(9月1日)


この結果を(もちろん内容も)川崎にとって悲観的に見るか楽観的に見るかでかなり見解が分かれそうだが、リードされたチームがリスクを負って得点を取りに行き、逆に相手の攻撃力の強さから失点を増やし、実力差以上の点差になったと見るのが妥当だろう。もしそうだとすれば、堅守と畳みかけるような速攻の形をまず蘇らせることが川崎にとって肝要だといえるのではないか。実際、関塚監督もそのように考えているようだ。


http://sports.yahoo.co.jp/news/20070905-00000028-spn-spo.html


どちらにしても、ノックアウト方式(トーナメント)でこうした試合をして負けてしまえば、いかにホームアンドアウェイの2試合あるとはいっても勝ちきることは困難だろう。絶好調のセパハンの勢いが勝るか、川崎の復活なるか、まずはACL直前の大分戦に注目だ。

Juninho could be out for two months


シドニーFCのマーキープレイヤー(年俸制限に含まれない選手)、ジュニーニョの負傷は想像以上に重いことが分かった。ブランコ・クリーナ監督はクラブは彼がいつ戦列に復帰できるか把握していないというが、1、2ヶ月もしくはそれ以上かかることになりそうだ。痛めた肩靭帯の手術をすれば今シーズンを棒に振ることになるが、そうすることは避けたという。