尖閣諸島をめぐる日中の報道について | アジア新興国市場の急成長を楽しむ会

尖閣諸島をめぐる日中の報道について

本当に久しぶりの更新です。

ずっと中国やベトナムなどアジアとの往復を続け、いま

アジアで何が起こっているのかをお伝えすべきと思い、

再開しました。


まず、本日は、尖閣諸島をめぐる報道の話から。

この問題で中国政府が強硬な態度を示したとして日本では

報じられています。

日本でも、中国でデモが行われ、日章旗が燃やされる映像が

繰り返しTVで放映されていました。

それを日本在住経験のある北京のスタッフに話したところ、

苦笑いをしていました。



「中国では、秋葉原で行われた反中デモ、中国大使館を囲んで

大勢の日本人が中国大使館に罵声を浴びせかける映像、

それに福岡で中国人観光客を乗せたバスが右翼か何かに

襲われている映像が繰り返し映し出されていました」

「どうして日本、中国ともに、自国の映像は流さないんだろう」

「何故でしょうね、私は日本へよく行きますから、友人たちに

日本へ行ったら襲われない?とよく心配されています(笑)」

「俺も、今回の中国行きでいろんな人に心配された(笑)」




領土問題は、政府同士が話し合って解決すればいいと思います。

しかし、日本も中国も、メディアは、恣意的な映像をよく流し、

お茶の間にある意図をもって情報を操作します。

私もかつてその一員だったので、よくわかります。



中国人スタッフからぽつりと言われました。

「中国人は、TVや新聞に流される情報は、意図的なものであり、

政府がコントロールしていることを子どもでも知っています。

日本人は、コントロールされていることを知らないのですね」



そういえば、私が学生時代バイトしたある大手新聞社では、

大物政治家の事務所からよく政治部のキャップのところに

電話がかかってきました。

また、「コンフィデンシャル」というタイトルで、載せられないと

思われる政治家の醜聞、実業家の汚職情報などが、

各記者からファクスが流されていました。

何十年も前の話ですが、未だにそんなことをしているのでしょうか。

テレビも新聞も、日本政府あるいは官僚に意図的に動かされて

いる感じがします。



中国の対応は、日本人である私としてもなんだかなあとは思います。

しかし、それを意図的に情報操作する大手メディアの報道は、


もう時代遅れ。


インターネットにより、個人が情報を自由に発信できる

時代になったことで、いずれその役割を終えるでしょう。


これからは、なるべく更新していきたいと思っていますので、

どうかよろしく。