先月から続けていた特別貴重の会津の新々刀の研磨ですが、やっと内曇りと刃艶、地艶が終わり、差込を入れてみました。

■過去記事はこちら

内曇りを掛けて、刃艶、地艶を入れた段階です。

これ、本当に新々刀なんでしょうか?

地艶を入れても肌が出て来ません・・・・

特別貴重はいい加減を通り越して、業者と結託して色々やっていたと聞くので、会津新々刀っぽい現代刀を作って通したのかも知れません。

昔は日刀保の支部が地方審査をしていたのですから、やりたい放題ですね。

研いでいると、肌は出て来ませんが、刃紋が見えてきました。

磁鉄鉱拭いを入れたのですが、鉄が白過ぎて地と刃のコントラストが出ません。

実物はそれほど悪くないのですが、写真だと白っぽくなりすぎて差込していないみたいに見えてしまいますね。

※実は平地だけコントラストを付けるのに拭いを入れているけど、それでもコレ

うーん・・・

明日以降にでも鎬地を磨いて9月の保存に出してみようと思います。

まぁ、「現状」で戻ってきそうですが。

ちなみに、今回は下地研磨に力を入れており、地ムラを完全に無くしています。

更に、刃の部分は、改正、名倉工程で刃が立つように意識して研磨しました。

道具としての刀を意識して研磨したので、切味には自信があります。

大学の居合部にでもお願いして試斬してもらって感想を聞いてみたいな・・・

そのまま、大学の研究室に寄贈して学芸員研修に役立てて頂くのも良いかも知れません。

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先日ブログで紹介した研磨済みの刀です。

地ムラが全く出ないので有名な研ぎ師さんの研磨なので、コレ斬れますよ

差し込み研ぎをしてみましたが・・・