あしゅりん、聞いてくれよ。
あ、そうそう台風大丈夫だった?
交通機関が麻痺してたとか、お仕事に差し支えたりしなかったかな?
無事であることを祈るとして。。

聞いてくれ。
ひょっとしたら夢なのかも知れないが、とにかく劇的な体験なんだ。

それは今朝から始まった。
寝起きに熱いシャワーを浴び、いつものように出社した。
しかし、正門から入るとそこはいつもの会社と違って何だか不気味で冷たい空気に覆われているようだった。
さらに、何故だか誰も居ない。
そして自転車を停め建屋に入ってみると、信じられない光景が目に飛び込んできた。

からっぽ。
デスクもパソコンも書類棚も何もかもが消えていた。

その時、突然建物が大きな音を立てて、・・・飛んだ。
窓から見える外の景色は急速に遠のいてゆき、あっという間に宇宙空間に飛び出した。

俺は冷静だった。
何故ならこれは夢なのだから。
よくある話、よくあるパターン。
むしろもう少しひねりがあってもいいのに、と。

しかし、その夢はいつまでも覚める事なく、遂に夜を迎えることとなる。
宇宙空間に浮かぶ建物の中、俺はこのコメントを書いている。

俺は帰れるのだろうか。
この何も無い建物の中じゃ数日すら生き延びる事が困難だろう。
食べ物も無い、トイレや洗面所に行っても水も出ない。
当然電気も通っていないのでスマホの明かりだけが唯一の頼み。そしてそれももうすぐ尽きそうだ。

もしも奇跡的にこのコメントが君の元に届くのならば一つわかって欲しい。
もう握手会やライブに行くことはないだろう。
ただ、俺は命の限り君を愛する最も遠い存在として活躍を祈り続ける。
もしも乃木坂が宇宙進出したらその時は必ず駆け付けるよ。
宇宙服も似合うんだろうな、あしゅりんは。

それじゃあ、また。
齋藤飛鳥軍団(仮)宇宙支部のあしゅれちっくより。