11月から新しい仕事を慈善団体でさせていただいています。
COVID19の感染が確認された高齢者介護施設では、感染者や濃厚接触者として多くの関係者が自宅で隔離されます。
そのうえ、普段より除菌作業などで人手不足に陥ります。
そのしわ寄せは必ず施設の利用者へいきます。
以前はみんなで集まりご飯を食べたり、ゲームをしたり、介護士の人たちと交流したり。
それが今では、感染拡大を抑えるために部屋から出ることも許されず、社交性が断ち切られています。
そんな施設へ政府からの要請を受けて、30人ほどのチームが編成され派遣されます。
仕事内容は、簡単な除菌作業からベッドメイクなどと聞いていたのですが...
実際に着いてみると一番必要なのは施設利用者の精神的な支えになる存在。
ということで、毎日部屋を回ってお話をしたり、工作をしたり、少しでも社交性を取り戻せるように活動しています。
部屋を移動させられてばかりで、殺風景の部屋の中で一人でいる利用者も多く、そんな方々にとっては私たちと過ごす時間が唯一の人間性を感じられる時間でもあるのかもしれません。
もう一つ大事な仕事が感染対策の徹底。
クラスターが発生した施設はIPAC (Infection Prevention And Control) = 感染管理が出来ていなかったケースがほとんど。
なので、うちの団体の感染予防チームと地域の感染予防担当チームが一体となり感染対策を練り、施設で働くスタッフ全員がその感染対策を実行します。
施設で働く多くのスタッフにとって、IPACは初めて聞く単語でもあり、戸惑いも多く見られます。
そんな時に、IPACに慣れている自分たちのチームが率先して感染対策を徹底する事で、更なる感染の拡大を抑える役目を果たします。
空にいる飛行機を見上げると、今までの現実からかけ離れた生活に愕然とする事もありますが、それでも施設の利用者やスタッフの皆さんから「ありがとう」と言われるたびに、この仕事を選んでよかったと思えます。
この仕事は期間限定の契約なので、いつまで続けられるかは分かりませんが、学べることをしっかりと学んでいきたいです!