暇があったので(枕詞になりつつある
)
この1ヶ月間、以前からやろうと思っていた色々な手続きをしました。
いずれも旧姓併記に関わる手続きです。
まずはパスポート。
先に手続きを終えた友人たちの経験談を参考にし、
書類を揃えました。
私が持参した特別な書類は、
何故、旧姓を併記したいのかという理由書と、
海外で行った演奏会のプログラムです。
私の一番の理由は、
海外から招聘された際に先方がホテルを予約していると、
演奏家名(私の場合、旧姓)で予約されていることになりますが、
海外の場合、フロントで必ずパスポートの提示を求められるので
そこで混乱が生じても、説明しやすくするためです。
演奏会のプログラムは、4カ国で行ったものをコピーして
公演毎にホッチキスで止めて持って行きました。
自分の中では「完璧
」と思って窓口に行きましたが、
窓口の方の対応は、
ー ホテルで困ったのは過去のことですよね?
ー このプログラムはもう終わった公演のものですよね?
でした。
つまり、これから先においてその必要性があるものを示さなければならない、と。
でも、窓口に行った数週間前に、
茂木外相が下記の様に答弁をしていたのを私は読んでいました。
パスポートの旧姓併記「手続きの簡素化を検討」茂木外相(2020.2.4)
茂木敏充外相は4日の衆院予算委員会で、旅券(パスポート)での旧姓併記について「早急に改善したい。もっと簡易に戸籍謄本などでの旧姓の確認のみで使用できるように検討中だ」と述べた。現状は「外国での旧姓の論文の発表、職場・業務の渡航による旧姓使用の実績証明など極めて高い要件を求めている」と説明した。立憲民主党の大河原雅子氏への答弁。
ですので、少し粘ってみました。
すると「お待ち下さい、上の者に聞いてきます」と。
そして、数分で返ってきた答えは、
「プログラムなど資料をこれだけきっちりと揃えてホッチキスでまとめてくださっているのでokです」
ええっ〜
なんだか、拍子抜け。
いいですか、皆さん。
大事な資料は、四隅を揃えて、きっちりとホッチキス止めですよ![]()
そんなこんなで入手したパスポートは
新デザインの葛飾北斎の図柄入りです。
素敵だと思います。
早くどこかに行きたいな![]()
さて、次は住民票とマイナンバーです。
こちらは、割と積極的に推進しているようで
手続きに関する案内も容易に見つけることが出来ました。
まずは住民票の手続きをし、
その上でマイナンバーカードを作成しました。
出来上がるまで3週間くらいかかったでしょうか。
マイナンバーカードを受け取る時に窓口の方に
「併記の方、初めて見ました」と言われたので
まだまだ浸透していないようですね。
さて、最後の関門は銀行です。
結論から言うと、銀行はNGでした。
ネットで色々な方の成功例の体験談を読んだりして、
それなりに準備して行ったのですが、
担当者によるんでしょうかね・・
私の場合、一連の手続きの中で、
一番必要性を感じるのが旧姓の銀行口座なので、
ちょっと残念。
例えば、海外から楽器を購入する場合、
相手が個人製作者(個人メーカー)の場合は、
クレジット決済やペイパルに対応していない場合が多いので振込になります。
それまで、メールのやりとりは旧姓でしていたのに、
振り込むときになって「本当の名前はこっちなので」となっては
相手に不信感を与えかねないですよね。
今、海外の送金はとても厳しく、
マネー・ロンダリング(資金洗浄)やテロ資金供与の防止のために
様々な制限があり、振込の度に手こずっております。
制限があることによって、守られていることはたくさんあるので
それはそれでいいことだな、と思うのですが、
いざ自分が引っかかるとう〜ん
と唸ってしまいます。
まさに、今の日本が、いや世界中がそうですね![]()
