いつも本当に前向きで、努力する方でした。
1月9日、最後になってしまったレッスンの数時間後に、
「感動!」というタイトル、「返信無用です。」と締めくくられたメールを送ってくれました。
メールは、その日のレッスンについての感想と、決意のようなものが書かれていましたが、
詳しい内容は私の誇りとして心の内にしまっておきます。
最後に、彼女にとって良いレッスンが出来てよかった!
私は(きっと彼女も)幸せです。
もうひとつ。
9月のおさらい会が終わった直後のレッスンで、
「次の次のおさらい会は、お題が現代曲だから、
是非ともこれを吹きたい」と持って来たのが、
林光の《七つの子変奏曲》でした。
従姉でフルーティストの林リリ子のために書かれた作品です。
昔、フルートを習っていて、林リリ子氏の孫弟子であった彼女は、
先生からその楽譜をもらったそうです。
持っていたのはパート譜だけでしたので(しかも手書き)、
私が出版されている伴奏譜を見つけた時は、
「あぁ、これで演奏出来るのね!」と喜んでいました。
ちょうどその頃、11月のドイツで主人とピアノ伴奏で演奏出来る曲を探していた私は、
これだ!と思い、演奏することにしました。
主題と後奏を歌で、真ん中の華やかなバリエーションをリコーダーで。
結果、この曲で締めくくった演奏会は、
ドイツの方にも、また日本人の方からもとても評判が良く、
演奏会は大成功でした!
また、意図せず、
演奏会とコラボレーションした彫刻家のオブジェが、
鳥のモチーフが大半であったので「選曲とマッチしていました!」
という感想を、聴衆の方から頂きました。
さらには、日独センターのお世話になった担当者のお父様が、
プロの音楽家で、林リリ子氏の弟子であった、
というつながりまで!
もちろん、彼女には、感謝の気持ちをすぐにメールしたら、
下記のように返信がありました。
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まあっ、すばらしい!!
ご主人様がカウンター・テナーで朗々とテーマを歌い上げ、それをついで3つのバリエーション(いずれもよくできた名バリエーションですね)を先生がリコーダーで演奏された!拍手喝采が鳴り止まなかったでしょう。
原曲はやや沈みがちな童謡も林光先生の手にかかるとかくも名曲の出来上がりですね。先生、日本でも是非とも聴かせてください。
ご主人様がカウンター・テナーで朗々とテーマを歌い上げ、それをついで3つのバリエーション(いずれもよくできた名バリエーションですね)を先生がリコーダーで演奏された!拍手喝采が鳴り止まなかったでしょう。
原曲はやや沈みがちな童謡も林光先生の手にかかるとかくも名曲の出来上がりですね。先生、日本でも是非とも聴かせてください。
明るいニュースをレッスン日まで待たずにお知らせくださってありがとうございました。
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そう、聴いてもらいたかったな。
それが、心残りです。
とにかく音楽仲間が多くて、いつもアンサンブルを楽しんでいた彼女。
きっと、天国でもたくさんの仲間と共に!