ちょっと時間が出来たので、京都に来ています(毎度の如く、やるべき仕事と課題をたくさん鞄に詰め込んで…笑)。
旅することの楽しさを教えてくれたのは、母方の祖父祖母です。
夏休みになれば、必ずといっていいほど、孫の私たちを引き連れ、全国津々浦々、連れて行ってくれました。
先日、祖母の四十九日法要でのこと。
祖母の残した「覚書帳」の中から、旅の記録だけをピックアップしたのものが、配られました。
日付・行き先・参加者がリストアップされたもの。
膨大な数ですが、一つ一つに思い出があります。
5人の孫たちは、それぞれ思い出に残った旅についてスピーチする、というのがその場で課せられました。
私が選んだのは、記憶に残っている中で初めての旅行ということで、和歌山の紀伊勝浦・忘帰洞。
幼かったので、ぼんやりとした記憶ではありますが、楽しかったことは憶えていました。
しかし、先日、母が「持って帰って来たタオルがいつまでも硫黄臭かったねー」と、何気なく私に言った一言で、たちまち、記憶が鮮やかになりました。
不思議ですね。
もうひとつは、それから約20年後、京都へ大文字焼きを見に行った旅行。
両足骨折していた私は車椅子に座り、それを押すのは母、その後ろを、祖母は杖をつき歩く、デパ地下巡り。
一生忘れません。
無理して行って、いや、連れて行ってもらって良かった。
今日は、その京都のデパ地下で、あの時のおかしな光景を脳内再生していました。
12月には忘帰洞を訪れようと思っています。
他の皆のスピーチも、それぞれエピソード満載で面白かった

人生、物より思い出だな、と本当に思います。