
8月にある4つのコンサートとレコーディング、
秋に発売のCDのチェック作業、
着物教室の文様研究発表…と
めちゃくちゃ忙しい毎日です。
そんな中、日曜日、月曜日と
講習を受けるため、名古屋にも行ってきました

その話は、また後ほど。
さて、昨日は、文様研究発表でした。
私に与えられた課題は《法隆寺裂》。
飛鳥時代、奈良時代に法隆寺に伝来した染織品です。
現在、法隆寺と、上野の東京博物館の法隆寺宝物館に
そのほとんどがあるんですね。
ずーっと上野に通っていたのに、
法隆寺宝物館には行ったことがありません

法隆寺裂といえば、中学校3年生の時に国語の教科書で読んだ
《幻の錦》という、龍村平蔵の文が忘れられません。
国宝・獅子狩文錦が、
シルクロードを伝って日本にやってきたが、
酷似した布が、トルファン(ウイグル自治区)でも、
ミイラの顔にかけられたものが見つかっている、という
東西交流のロマンスを書いた文でした。
ちょうど、京都、奈良への修学旅行前でしたし、
なんと言っても、シシカリモンキン⁈
という言葉の響きが面白くて、衝撃でした。
さて、その獅子狩文錦、
細かいところまでよ~く見ると、
チャーミングなデザインで、
なんだか愛着がわいてきます。

円の中には、武人が獅子を狙っている様子が、
上下二段左右対称に、デザインされています。
円の直径は、43センチ。
裂全体には、この円が15コあります。
大きな裂ですね。

翼の生えた馬に乗る武人は、
おひげがあって、やはり翼のついた冠をかぶっています。
鎧は、千段巻き風のおしゃれな袖

馬の翼は、亀甲文様と連珠文様がついていて、
首にもおそろいのチョーカーをしてますね

シッポは束ねられていて、
お花の飾りがついています

お腹に「山」とか「吉」とか書いてあるので、
中国で作られたのではないかとされているけど、
馬に乗って後ろ向きに弓をひくのは、
パルティアンショットと呼ばれていて、
ペルシャ独特の方法らしいし、
円の外側の唐草文様も西方的。
シルクロードのロマンを感じますね

最後までお付き合いありがとうございました。
おしまい。