また素敵な映画を知った。


エッセイ本の映画化作品だ。


「日日是好日」


なんて読むんだろう?と思って調べてみた。

ひびこれよきひ。

にちにちこれこうじつ。

毎日が好い日…て事なのかしら…。


樹木希林さんが出てるからと何気なく観た。

そうしたら、とんでもなく「美しい」映画だった。

何が美しいのかと聞かれても上手く答えられない…笑

強いて言うなら…、水の音が、美しかった…。


四季の移り変わり、季節の和菓子、お茶の作法、

緑色と一言でくくれないくらい、抹茶色、浅緑、深緑、萌葱色、碧緑、浅葱色、若竹色、青丹、白緑…

たくさんのカラフルな伝統色と、光と、水の音。

水と、お湯の、音には違いがあるなんて知らなかった…。


  雨の日は、雨の音を聴き、雪の日は、雪を見る。


当たり前だと思いながらも、実際、じっと音を楽しむ事って中々出来ない…。

だけど、子供の頃はしていた。

自然の不思議にも興味津々だった。

冬、空を見上げて、羽根の様にゆっくりと落ちてくる雪の音を聴いていた。

雲が流れてゆく様子をずっと眺めていた。

月が昇ってくるまで窓辺で待っていた。

風で木々の葉が擦れる音はザワザワした。

遠くの山は青く見える事に気付いた。

小川で細い水が流れる時の楽器のような音。

星々がゆらゆら揺れて見える光をじっと眺めていた。





当たり前だった日常の風景が、

ある日、前触れもなく突然消え去ること…。


大切な人が目の前から消え去ること。

誰もが通る道なんだ。


あの時大事にしておけば良かった、と後悔しても、

過去は二度と帰らない。


だからと言って、今全力で生きるのは疲れると思うけれど…、

何故あの時、相手の話を聞いてあげられなかったんだろう…と後から後悔するくらいならば、せめて、

どんなに忙しくても、相手の目を見るようにしたい。

相手の心が伝わってくるから。

生命は一瞬だから。



 𓂃すぐわかるものは、

 一度通り過ぎればそれでいいけれど、

 すぐにわからないものは、

 長い時間を掛けて少しずつわかってくる

 子供の頃はまるでわからなかったフェリーニの道に、

 今の私が止めどなく涙を流すように𓂃 𓈒𓏸作中の台詞より引用