「寂しい時は猫が一番効きますから


 ちゃんと穴ぼこ埋めてくださいね


 心の中のさみしい穴ぼこ


 その子がしっかり埋めてくれますから」


レンタネコ作中より



凄く深い内容で元気になる、可愛い映画だった。

パンとスープとネコ日和と同じセットもあり…、

4部構成で最初から最後まで短く感じたなあ…。



ひたすら可愛くお洒落でお茶目な優しい世界観。

ストーリーは、一人暮らしの主人公が、寂しい人たちに猫を貸して、心の穴を埋めてあげるお話。






家族愛を感じられないおじさんの話

数年の単身赴任が終わって、家族に歓迎して貰えないおじさんは…靴下の親指の穴が空いている。
おじさんは借りた猫をまるで恋人の様に愛した。

とうとう、妻と娘の元へ戻る日。

「まみこちゃんを僕に下さい」

主人公がさながら神父様のように、おじさんに尋ねる。

「どんな事があっても、

 最後を看取る事ができるか?」


人と猫が本物の家族よりも、本物の愛になった。

靴下の穴は、赤い糸で塞がっていた…。

人間の愛は一度離れたら、元に戻すのは相当難しいことだ…。





ランク付する女の話


主人公が、ランク付けが好きな女に

「貴方はなにランク?貴方からみて私はなにランク?」と問う。

「私はCランクです。。」

ランク付けする女は、変わったドーナツの食べ方をする。

ドーナツの穴を最後に食べるのだ。

そんな彼女に猫を無料で貸すと言う主人公。

貴方困りませんか?と主人公の外見で判断するランク付け女。

主人公の副業を聞いて、「貴方はAランクだ」と言い放つ。


「もうランク付けするのは辞めましょう?

 穴は食べるものじゃ無くて埋めるものです」





 嘘つき男の話


「インドに人を探しに行く前に猫を借りたい」と言う同級生の男が現る。

「アリの穴見つけたら普通埋めるでしょ」と言う男に、「あんたの普通はみんなの普通じゃないの」と言う主人公。

今は何してるの?と聞いたら、泥棒だ、と答える男。

昔から男は嘘つきだと言う主人公。

「例えば俺がインドに行っても俺のこと覚えててくれる?」

そして消えた男…。

後から警察が泥棒男を探していると知ることとなる。


「埋めなきゃいけないのはアリの穴じゃなくて、

 あんたの心の穴だぞ」


男は昔から正直で、嘘はひとつも言っていなかったのに、主人公が彼の言葉を信じていなかったから、記憶の中で嘘つき男になっていたのだ。。

中学生時代の回想は、純粋すぎるが故、ソーダアイスを盗んできたのかと、しんみりする。







失礼な隣人の話


毎回、隣人のおばさん?が失礼だ。

例えば、

一人で流しソーメンをしてた主人公に、

「夏の日の1人ソーメン虚しけり」なんて言ってくる。

「あのババア絶テェ許さねえ…あー結婚したい」と言うやりとりが毎回ある…笑


ところが、

最後の章で、おばさん?が主人公に優しさを見せる。


「元気ないね!また男に振られたのかい!

 たまには我慢しないで泣いてもいいんだよ!

 その顔ブス!塩でもつけて食べな!」


とゆで卵を渡し去る…笑

嫌な人だと思ってたら、とても優しい人だった。

人は見かけによらないし、言葉だけをそのままの意味で受け取ってはいけないのだ。









主人公も、過去、悲しみを猫たちに埋めてもらっていた。



どうしようもない寂しい人達がいっぱいいる


だから猫を貸そう


心の穴ぼこを埋めるために


𓂃 台詞は作中より引用