ガルバ・ビンダ・アサナでの「転がり方」について、シャラ仲間と話す機会があった。
ゴロゴロと回転しながら9回動くときは、どのようにするとよいだろうか。
私が考えるやり方のコツは、「背骨を動かさない」ということである。
パドマのあいだに両手を通して、頭を抱えて転がる動作を始める。
このときは体を丸めていて、背骨も曲がった状態になっている。
ここから、背骨の角度(曲がり具合)を変えないということである。
腹筋運動をするときのように、上半身を動かして(背骨の曲がり具合を変えて)起き上がるわけではない。
背骨の曲がり具合は変わらず、体全体を固定したままでゴロゴロする。
呼吸と動きのタイミングを合わせることだけを意識する。
息をしっかり吐き切って、吸うタイミングで転がり起きる。
転がり下りるときは、回転の一番下に来たときに、息を全部吐いているようにする。
バンダをONにしていることは言うまでもない。
ゴロゴロ転がっているときは、ずっとバンダを入れている。
しかし、繰り返しになるが、もっとも重要なことは、呼吸と転がりのタイミングを一致させることである。
自分が波になったようなイメージを持ち、寄せては返すように、転がり下りたり、起きたりする。
転がり下りるときはリラックスして息を吐き切り、次の吸う息とともに転がり起きる。
上半身を動かして(背骨の曲がり具合を変えて)、起きようとするわけではない。
転がる動作と呼吸の調和で、波になる。
これがガルバ・ビンダ・アサナのコツだと思う。