仕事のあいまに瞑想する。
今日は、このことの有効性について話したい。
仕事をしていると、
(1)気分よくリズムに乗って、テキパキと作業できているときもあれば、
(2)「とにかくやるぞ!」「片付けてしまうぞ!」と変に気合が入っているときもある。
(2)のときは要注意である。こういうときは、必要以上に心のエネルギーを消費しており、自分で自分を疲れさせてしまっている。心は落ち着かず、ヴァータ・インバランスであるような、無駄な焦りがある状態である。
こういうときは、一仕事終わると、間髪入れずに次の仕事に取り掛かりたくなる。
しかし、ここで自分を抑制し、瞑想を挟む。
こうすると、1日の疲れがかなり異なってくることに気がついた。
特に、1日の最後の一仕事というタイミングでは、休憩を挟まずに一気にやってしまいたくなるのだが、ここでいったん立ち止まり、マットを敷いて座禅を組む。
5分や10分というわずかな時間でも構わない。一度、立ち止まることによって、自分の慌ただしさを抑制すると同時に、瞑想によって脳の疲れを減少させる。
こうすると、最後の仕事をするあいだ、元気に過ごすことができる。さらに、すべての仕事が終わったときの疲れ方が大きく異なっており、「いつもよりもしんどくない」という感覚をはっきりと持つことができる。
私はいまも在宅勤務が続いているので、瞑想をすることは容易である。
しかし、仕事のあいまに同僚と他愛もない話をするといった非意図的な休息の機会は減っている。
それもあって、意識的に立ち止まり、瞑想するようにしている。効果は抜群である。
一気にやってしまいたいという「欲」を見つめて立ち止まり、瞑想するというのは、セルフ・コントロールの練習になっている可能性もある。
朝起きてシャラで練習し、自宅に戻って仕事をする。
新たな習慣に馴染んでいきたい。