どこか痛いときには、完全に練習を止めるのではなく、できる範囲で動かしながら治していくのが良いと思った。

もちろん、痛みやケガには、いろいろな種類があるので、ひとまとめに議論することは避けるべきである。

しかし、多少痛いけど、ゆっくりなら動けるな、といったときには、痛みが生じている部分を慎重に動かしながら、アサナの練習をするのがよいだろう。



いま私は背中に痛みがある。後屈をしたあとの前屈が難しい。

痛みがある上に、つっぱったような感覚もあり、思うように前屈ができない。

しかし、完全に前屈できないわけではない。痛みもそこまでひどくない。

なので、昨日からセカンドの練習をしている。



カポタは問題なくできる。スプタ・バジュラも大丈夫だ。しかし、そのあとのバカーサナが難しい。

ジャンプしてアサナに入るとき、前屈の形になるため、痛みとそこから生じるためらいによって、なかなかアサナに入れない。



いちばん大変なのは、しばらくあとに出てくるエーカパーダ・シールシャ・アサナだ。

足を頭の後ろにかけるとき、前屈気味になる。背中が痛いし、なんというか、全体的にやりにくい。

しかし、今日の練習では、自分がエーカパーダをかなり楽しんでいることに気がついた。

痛みや動きにくさのために、いつも以上に身体感覚にフォーカスできていた。この集中している感じがとても好きだと思った。

前屈すると痛いなら、できるだけ上体を曲げずに足をかける。足をかけるときに背筋を伸ばしたほうがよいのは、背中が痛くないときも同様だ。

足もできるだけまっすぐ伸ばしてから、頭の後ろにかける。

こんなふうに、アサナの入り方の研究もできた。

そして、ティッティバ・アサナが終わるころには、背中の痛みはかなり軽減されていた。



セカンドのはじめのほうは後屈が多く、カポタ以降は前屈の要素を持つアサナが続く。

いま自分は背中が痛いが、上記のように少しずつ動かしていけば、より早く治るのではないだろうか。

もちろん、無理がないように、かなり慎重に動いている。

カポタのあとはジャンプスルーもやりづらいし、おじいちゃん的な動きで、かなりゆっくりアサナを進めている。

しかし、とても楽しい。

身体感覚にフォーカスするという意味では、普段以上にヨガの練習ができているかもしれない。



痛みがあることは、悪いことばかりではない。じっくり身体を探りながら動かすことで、痛みのあるパーツを治しながらヨガを深めていけるだろう。