「自転車の夜」

 ひとめぼれをした夜
 僕は自転車に乗ってた
 お気に入りの坂道を
 下っていったんだ

 好き好き大好き
 すぐに思った
 好き好き大好き
 すぐにわかった

 なんにも言わなくていいんだよ
 そうさ
 自転車の後ろに乗ってみる?

 ひとめぼれをした夜
 星に願いをかけた
 願いはいつも叶わない
 願いはいつだって
 叶えられない

 夢を
 見るだけは見させてね
 そして
 黙って放っといて

 ただ夢を見るだけなんだ
 ただそれだけ

 いいでしょう?

 だから黙って放っといて
 夢が破れて消えるまで
 あとかたもなく消えるまで

         - 銀色夏生 -

 Mくんへ・・

                   2005.3.7