視線

 前から
 最初から 感じていたもの
 それは
 気のせいなんかでなくて
 確かなもの
 冷たく刺すような
 眼の奥底に 軽蔑をたたえているような
 スルドイ視線

 それは いつも ふいにやってくる
 気付くと それは 私を捉えて動かない

 私はその人を知らない
 その人も私を知ってはいない

 ただ一つ言える事
 それは このお店に来るという事だけ

                      2004.8.5