道行く人を眺めていると・・・、
背の高い人もいれば、低い人もいる。
痩身の人もいれば、恰幅の良い人もいる。
生命は個々それぞれに
“バラバラ”
になる。
これは生きものの
「原則」
といえるものではないでしょうか。
平均身長・平均体重、こうした尺度もありますが、
それはあくまで全部を足して、アタマ数で割っただけのこと。
その中には、大小さまざま、悲喜こもごもに含まれている次第です。
生きものとは、
“バラける”
のが自然で、当たり前。
でも、
スーパーに並んでいる野菜はというと、どういうわけだか、
「みんな同じ」
長さも太さも、ほぼ
“均一”
に揃えられている。
別のスーパーに行けば、事情は変わってくるのかと思いきや、
そこもかしこも
「全部同じ」
何だか自然、生きものの定めに反しているようにも感じてしまうのです。
そこで今回は、「自然な食べもの」について考えてみることで、
医者を遠ざけ、クスリを拒む。
そんな生き方のヒントについて、述べてみます。
こうした面倒なタネ採りを
“カンタン”
に行える方法があります。
それが
「自然生え」
といわれるものになります。
自然界は人がタネを採り、翌年にわざわざ播かなくても、
あらゆる草木が勝手に
“生えてくる”
そんな世界です。
自然生えは、この仕組みをタネ採りに
「応用した」
方法といえるのです。
人が介在して、タネ採りを行う際は、
“形や大きさ”
などを人の目でジャッジして、その株からタネを採ろうとするわけです。
でも、
人の目はどうしたって
「曇りやすい」
面もある。
だから人を介するのではなく、自然界にタネを
“選抜してもらう”
自然生えは、このような方法といえるのです。
例えばトマトの場合、気温が下がるまでの間、
収穫せずに、そのまま実を畑に
「置いておく」
そして平均気温が
“10℃以下”
になった段階で、枝から実を切り離し、そのまま土に
「埋めてしまう」
1個のトマトの実の中には、
“30~50個”
くらいのタネが入っています。
春になり、気温が上がっていくと、その中から芽が出てきて、
そのまま
「成長」
していきます。
キュウリもナスも、この方法でカンタンに
“自家採種”
ができてしまうというわけです。
この方法の素晴らしいところは、自然界が
タネを勝手に
「選抜」
してくれること。
霜や雪などに耐えられないタネからは
決して
“芽が出ない”
厳しい冬を乗り切れるタネだけを
「選抜できる」
というわけです。
見事、芽が出て成長した実。
それからまた同じ方法で翌年に
タネを
“繋いでいく”
採種・洗浄・乾燥・保管といった、タネ採りにまつわる面倒な作業を
「カット」
できるといったメリットがあるのです。
家庭菜園やプランター菜園を行っている方には特にオススメの方法になるので、
是非チャレンジしてみては?