お正月に実家でしこたまお酒を飲んで、右足の小指を骨折した僕…

 

めちゃくちゃ痛かったけど、ちゃんとギプスを装着して、骨折そのものは全治1ヶ月と言われていた通り、一ヶ月後には、まだなんとなく違和感は残っていたものの、骨はちゃんとくっついて、支障なく日常生活を送ることができるように回復した。

 

ただ、問題が1つだけ発生した。

 

まさかこの問題が、その後の数年間、地獄の苦しみを味あわせることになるなんて、この時の僕には知るよしもなかった…。

 

そう、問題とは、水虫である。

 

ギプスを装着するということは、やっぱり皮膚が蒸れるので、僕の足の指の間の皮は、ふやけたようになり、皮がところどころめくれ上がっていた。

 

ただ、この時は、僕はこれが水虫だなんて思ってもいなかった。

 

なぜなら僕はそれまで水虫とは全く無縁だったからだ。

 

いつでも足裏はキレイで、水虫に罹患したことなど一度としてなかったのだ。

 

だから、例え水虫ではなくとも(実際には水虫だったのだが)、足の皮がめくれているのは見るからに醜悪で、汚らしく、そんな自分の足裏にショックを受けたし、ほんとうに嫌だった。

 

でも、それほど深刻には考えていなかった。この時はね。

 

「ギプスを装着して蒸れてできた皮のかぶれだから、ギプスを外せば、蒸れもないし、元の通りキレイな足裏に戻るだろう」

 

なんて、気楽に考えていたのだ。

 

これが、全ての過ちだった。

 

もっと、早く… この時に対応していれば…

 

僕はその後の数年間、水虫地獄に苦しむこともなかったに違いない。

 

つづく