こんにちはホリスティック歯科医の大橋康之です。
七つの質問に答えるシリーズなのだそうです。
よくある質問がきたので公開アンサーをシェア 『質問編』
アドラー曰く 「トラウマは無い!」 って本当ですか?( 7つの質問その1)
トラウマを解消するというのはコーチング理論と矛盾するのでは? 七つの質問その2
警告!! 『トラウマの人』は抽象度をあげると、現実から乖離してしまう。
トラウマは注目するから問題になる! のでは? 7つの質問番外編。
歯を削らずにかみ合わせは調整できるのですか?
歯の噛み合わせの調整の要とは何でしょう?
本当に噛み合わせの調整が必要なときは具体的にはどのような手順になるか?
噛み合わせにも「無意識系」と「意識系」があるんだな!
第四の咬合ってなに?
後半の質問は歯科領域にかかわるものなので、歯科医であるわたくしが登場しています。
なぜか自分のブログをほったらかして「とーます君」ブログに加勢しています。
さながらとーますのブログというよりは歯科ブログの様相を呈してまいりました。
今日は第4、5、6 の質問の各論的な内容の一つにお答えしてゆきたいと思います。
質問の内容は、、、、
a、研磨する程度で噛み合わせに変化が生じるのか?
七つの質問に答えるシリーズなのだそうです。
よくある質問がきたので公開アンサーをシェア 『質問編』
アドラー曰く 「トラウマは無い!」 って本当ですか?( 7つの質問その1)
トラウマを解消するというのはコーチング理論と矛盾するのでは? 七つの質問その2
警告!! 『トラウマの人』は抽象度をあげると、現実から乖離してしまう。
トラウマは注目するから問題になる! のでは? 7つの質問番外編。
歯を削らずにかみ合わせは調整できるのですか?
歯の噛み合わせの調整の要とは何でしょう?
本当に噛み合わせの調整が必要なときは具体的にはどのような手順になるか?
噛み合わせにも「無意識系」と「意識系」があるんだな!
第四の咬合ってなに?
歯のかみ合わせを調整したら頸椎まで動きました。
後半の質問は歯科領域にかかわるものなので、歯科医であるわたくしが登場しています。
なぜか自分のブログをほったらかして「とーます君」ブログに加勢しています。
さながらとーますのブログというよりは歯科ブログの様相を呈してまいりました。
今日は第4、5、6 の質問の各論的な内容の一つにお答えしてゆきたいと思います。
質問の内容は、、、、
a、研磨する程度で噛み合わせに変化が生じるのか?
b、その際、頸椎あたりに変化を感じることはあるのか?
c、 口の左半分に違和感が出たのだがどうしてか?
f、その違和感は大丈夫か?
aとbについてはお答えしました。
「歯の噛み合わせ」を「下顎のポジション」と言い換えればいろんなことに合点がゆくのかな、と思います。
つまり下顎が上顎(つまり頭蓋骨)に対して前・後・左・右・上・下に微妙に動けば頭・首・喉・胸・肩の骨格の構造に影響を及ぼすということです。考えてみれば当然すぎる現象ですね。下顎・頭・首・喉・胸・肩の骨格間に縦横無尽に張り巡らされた筋肉を考えればそうなります。
下顎のポジションはとっても複雑です。ただ単に顎が前・後・左・右・上・下に移動するだけではありません。例えば右側が前で左側が後ろ、しかも左の後ろが上に引き上げられ、右の前が下に押し下げられている、、、、
というように「ねじれ」もあるので単純ではありません。
【上条 雍彦著 口腔解剖学より】 首の横の筋肉
aとbについてはお答えしました。
「歯の噛み合わせ」を「下顎のポジション」と言い換えればいろんなことに合点がゆくのかな、と思います。
つまり下顎が上顎(つまり頭蓋骨)に対して前・後・左・右・上・下に微妙に動けば頭・首・喉・胸・肩の骨格の構造に影響を及ぼすということです。考えてみれば当然すぎる現象ですね。下顎・頭・首・喉・胸・肩の骨格間に縦横無尽に張り巡らされた筋肉を考えればそうなります。
下顎のポジションはとっても複雑です。ただ単に顎が前・後・左・右・上・下に移動するだけではありません。例えば右側が前で左側が後ろ、しかも左の後ろが上に引き上げられ、右の前が下に押し下げられている、、、、
というように「ねじれ」もあるので単純ではありません。
【上条 雍彦著 口腔解剖学より】 首の横の筋肉
【上条 雍彦著 口腔解剖学より】 後頭骨と頸椎間の筋肉の一部
c、 口の左半分に違和感が出たのだがどうしてか?
f、その違和感は大丈夫か?
についてお答えしてゆきます。
メールでの相談で、ご本人のお口の中の状態も、体のバランスも、メンタルも、そして担当された歯科医師の咬合調整のコンセプトもメソッドも何もわからない状態です。ですからあくまでも推理してゆくしかありません。
まずはどのような場合が考えられるかをいくつか挙げてみたいと思います。
1、咬合調整したらかなり大きな変化があった。体がまだその変化になじんでいないゆえの違和感である。
2、咬合調整したら下顎の位置が変化した。その結果新たな問題が生じた。
3、咬合調整自体は適切な施術だったが心身ともにより良い状態になることに本人が抵抗している。
4、そもそも咬合調整は優先事項ではなかった。やるべきことでないことをしたのでバランスを崩した。
などが考えられます。
1番目の仮説の「咬合調整したらかなり大きな変化があった。体がまだその変化になじんでいないゆえの違和感である。」ならば時間が解決します。どんなに長くても二、三日でその違和感は消えます。ですから1に関しては心配無用です。
2の「咬合調整したら下顎の位置が変化した。その結果新たな問題が生じた。」の「新たな問題」はいろいろ考えられます。例えば、、、、、
① 咬合調整の結果 下顎の位置が右にずれたので左の上顎の第二大臼歯の咬合面の外側の鋭利なエッジが頬の粘膜に食い込んで刺激している為の違和感。
② 咬合調整したら左の咬み合わせに不具合が生じた。例えば特に一点だけ強く当たる場所が左側にできた。
③ 咬合調整の結果 、下顎がの位置が右に移動したので左下顎第二大臼歯の咬合面の内側のエッジが舌に強く当たるようになったゆえの違和感。
④ 咬合調整した結果左側の噛み合わせが緩くなりすぎたか、逆に強くなりすぎた結果の違和感。
など、いろいろ考えられます。咬合調整して新たな問題が生じていたら、その問題を探して対処します。
3の「本人の抵抗」の場合はなぜ抵抗しているのか?という理由を解き明かして対処します。
例えばフィシオエナジェティックのARテストを使う場合は
⑴ 私はこの症状(もともとの主訴)が無くなったらうれしい、クライアントに言わせます
⑵ その際体のバランスが崩れた(AR反応が出る:左右の腕の長さに差異が出る)場合は抵抗があると判断します
⑶ その抵抗自体に持続的にフォーカスをあてる処置をします。
⑷ その抵抗の理由を特定しそれに対して治療する。
⑸ もう一度「症状が無くなったらうれしい」とか、「健全な状態になっていることを望んでいる」とか言わせて反応が無くなったかを確認します。反応がまた出るようなら継続して処置します。
という感じです。
抵抗といってもいろいろです。
個人的な動機、他者との関係性によるもの、思い込み、その症状が根底にあるトラウマから逃げるためのリゾートなので手放したくないないなど(回避システムに利用されているということ)、、、、
4の「そもそも咬合調整は優先事項ではなかった。やるべきことでないことをしたのでバランスを崩した。」
の場合はいままでこのシリーズで再三説明してきたように、
✓『咬合調整ありき』では無いのだよ、
✓問題の本質は何かを見極めるのだよ
✓人間を部分だけでなく全体から見るのだよ
✓全体と部分、部分と部分、の相互関係性も見るのだよ
✓目に見える現象でなく原因を見据えるのだよ、
✓一つの分野にとらわれるのでなく様々な分野・次元から見るのだよ
✓何が優先なのかを慎重に判断するのだよ
という内容を再確認していただきたいと思います。
やるべきでないことをやってバランスを崩した場合は、本来の主訴はまず置いといて、崩したバランスをリカバリーすることをまずやらねばなりません。ですから余計な手間と時間を食ってしまうのです。
ゆえに、処置の優先順位は慎重に判断する必要があるのです。
つづく
についてお答えしてゆきます。
メールでの相談で、ご本人のお口の中の状態も、体のバランスも、メンタルも、そして担当された歯科医師の咬合調整のコンセプトもメソッドも何もわからない状態です。ですからあくまでも推理してゆくしかありません。
まずはどのような場合が考えられるかをいくつか挙げてみたいと思います。
1、咬合調整したらかなり大きな変化があった。体がまだその変化になじんでいないゆえの違和感である。
2、咬合調整したら下顎の位置が変化した。その結果新たな問題が生じた。
3、咬合調整自体は適切な施術だったが心身ともにより良い状態になることに本人が抵抗している。
4、そもそも咬合調整は優先事項ではなかった。やるべきことでないことをしたのでバランスを崩した。
などが考えられます。
1番目の仮説の「咬合調整したらかなり大きな変化があった。体がまだその変化になじんでいないゆえの違和感である。」ならば時間が解決します。どんなに長くても二、三日でその違和感は消えます。ですから1に関しては心配無用です。
2の「咬合調整したら下顎の位置が変化した。その結果新たな問題が生じた。」の「新たな問題」はいろいろ考えられます。例えば、、、、、
① 咬合調整の結果 下顎の位置が右にずれたので左の上顎の第二大臼歯の咬合面の外側の鋭利なエッジが頬の粘膜に食い込んで刺激している為の違和感。
② 咬合調整したら左の咬み合わせに不具合が生じた。例えば特に一点だけ強く当たる場所が左側にできた。
③ 咬合調整の結果 、下顎がの位置が右に移動したので左下顎第二大臼歯の咬合面の内側のエッジが舌に強く当たるようになったゆえの違和感。
④ 咬合調整した結果左側の噛み合わせが緩くなりすぎたか、逆に強くなりすぎた結果の違和感。
など、いろいろ考えられます。咬合調整して新たな問題が生じていたら、その問題を探して対処します。
3の「本人の抵抗」の場合はなぜ抵抗しているのか?という理由を解き明かして対処します。
例えばフィシオエナジェティックのARテストを使う場合は
⑴ 私はこの症状(もともとの主訴)が無くなったらうれしい、クライアントに言わせます
⑵ その際体のバランスが崩れた(AR反応が出る:左右の腕の長さに差異が出る)場合は抵抗があると判断します
⑶ その抵抗自体に持続的にフォーカスをあてる処置をします。
⑷ その抵抗の理由を特定しそれに対して治療する。
⑸ もう一度「症状が無くなったらうれしい」とか、「健全な状態になっていることを望んでいる」とか言わせて反応が無くなったかを確認します。反応がまた出るようなら継続して処置します。
という感じです。
抵抗といってもいろいろです。
個人的な動機、他者との関係性によるもの、思い込み、その症状が根底にあるトラウマから逃げるためのリゾートなので手放したくないないなど(回避システムに利用されているということ)、、、、
4の「そもそも咬合調整は優先事項ではなかった。やるべきことでないことをしたのでバランスを崩した。」
の場合はいままでこのシリーズで再三説明してきたように、
✓『咬合調整ありき』では無いのだよ、
✓問題の本質は何かを見極めるのだよ
✓人間を部分だけでなく全体から見るのだよ
✓全体と部分、部分と部分、の相互関係性も見るのだよ
✓目に見える現象でなく原因を見据えるのだよ、
✓一つの分野にとらわれるのでなく様々な分野・次元から見るのだよ
✓何が優先なのかを慎重に判断するのだよ
という内容を再確認していただきたいと思います。
やるべきでないことをやってバランスを崩した場合は、本来の主訴はまず置いといて、崩したバランスをリカバリーすることをまずやらねばなりません。ですから余計な手間と時間を食ってしまうのです。
ゆえに、処置の優先順位は慎重に判断する必要があるのです。
つづく