ここ数日投稿している薔薇の瞑想は従来はクレヤボヤンス (リーディング) の技術の一つです。
何かの事象を一本の薔薇に象徴化してその状態を読むためのものです。

例えばある人の状態を読む(リーディング)するために、その人の名前を三回唱えてもらいます。
そして目の前の特殊な技法で展開したスクリーンにその人を象徴化した薔薇を投影します。
そしてそこに映った薔薇の状態に対して一つ一つ自問自答しながら状態を読むのです。

例えば
根が弱くか細い。それははなぜですか?
茎がらせん状にくるくる曲がっている。それは何を表していますか?
葉が穴だらけで虫がたくさんついている。それは何を表していますか?
花が太陽の方法を向いていない。それは何故か?
その花からは太陽が見えない。それは何故か?
砂漠に生えている。それはどういう意味か?

という風に象徴化された薔薇の状態からいろいろ情報を拾うのです
結構いままで見えていなかったことが見えたりします。
言語を超えた右脳的なイメージの世界では人は驚くほど多くの情報を受け取っているのです。
その右脳的な情報を薔薇という形にイメージのなかで一旦具現化させて、それからあらためて言語に翻訳するというわけです。
ですからこの場合の「薔薇」は非言語情報の媒体であるというわけです。

リーディングするためには、自分の思い込みや感情を排除するために中立でなくてはなりません。
ですからクレヤボヤントは極力『中立』になるために訓練をうけています。
プロテクション、グラウンディング、センタリングという三種の神器をたたきこまれて自分の感情や先入観、他からの干渉を極力排除するようにしています。

しかしある程度の偏りは避けられません。当然ひとそれぞれ、知識も違うし、経験も、性格も生きている文化も違うからです。

また未熟だと、ある種のパターンのリーディングにとらわれてしまい、誰をリーディングしても同じような結果になり、そのパターンを相手におしつけたりしてしまいます。また相手を読んでいるつもりが自分のことを読んでしまっていたりすることもよくあることです。一時期よくテレビに出ていた誰をみても同じようなこと言う占い師がいましたよね。それはそういうことです。

また自分はコントロールできるが相手にはコントロールできないことを伝えて、自分に依存させたりしてしまうこともあります。

最も問題なのはリーディングするほうも、されるほうも変性意識状態にあるという点です。つまり催眠状態にあるということです。催眠状態では暗示が入りやすいのです。その状態で不用意なことを伝えると相手の無意識に変な情報を書き込みかねません。その暗示がその後のクライアントの人生に暗雲をもたらすこともしばしばです。
例えば、まだ20代前半の青年に「おお!あなたは大器晩成型だ!」なんて言うようなものなら、無意識には『年を
をとるまで成功できない』という暗示が入ってしまい、晩年まで苦労する、なんてことになりかねません。
「そんなバカな!」ではありません。暗示の威力をなめてはいけません。


ですから他人にリーディングさせることは危険極まりないことなのです。

というわけで、私はクライアント自身がクライアントの無意識に問いかけながら自分自身をリーディングする方法をとっています。手順を適切な誘導で示し、その都度質問を投げかけながらクライアント自身にヴィジョンをみてもらいます。もちろん私も同時にそのピクチャーを見てはいるのですが自分が見ているものはクライアントには伝えません。

さて善意な術者でも危険であるならば、悪意がある術者にかかってしまうとさらに大きなリスクをかかえることになります。
悪意がある術者はあの手この手で恐怖感をうえつけ、自分や、自分が提唱するドグマに依存させます。
こうなったら継続的に支配され搾取され続けることになります。「チャリーン」と毎週とか毎月、あなたは自動引き落としの口座と化します。(要するに相手の単純なビジネスモデルのカモになっているということです。)

悪意ある術者は、必要以上に前世とか霊界とか、霊の障りなどを強調してクライアントに自分でコントロールできない事柄に対しての無力感を植え付け、現世から解離させ支配し依存させます。

あなたには除霊できない、が私にはできる。
あなたは自分でエネルギーを調達できない、が私はあなたにエネルギーをチャージすることができる。
私には霊界の様子が手に取るようにわかる、があなたには見えないでしょう。
私は神の指示が聞こえる、があなたには聞こえないでしょう。
私は今までにない新しい宇宙のパワーにアクセスできます。それは私を通してしかアクセスできません。

と匂わせます。

するとクライアントは
「わあ、どうしよう!わたしにはあなたが必要です!!」
というような具合にがんじがらめになってゆくのです。

そのように恐怖で支配され、依存させられ、長年にわたってエネルギーも時間も精神もお金も搾取され続けている人をクライアントの中にたくさん見てきました。そういう人には、「恐怖?それってあの人から植え付けられたものでしょ!そんなものどこにも無いでしょ!周りを見てごらんなさい!」と目をさまさせ。
「あなたの問題はあなた自身で解決できる。」とそのメソッドを教え、練習させる。ということで脱却させます。

やはり、自分で見て、理解して、自分でできるような方法を提示する。という線が安全でしょう。
そうすればクライアントはこちらに依存することなく、困ったときは自分で問題に対処できるようになります。
私は支配したくも、されたくもありませんから、、、、