ヨードという栄養素がある。甲状腺ホルモンを生成する原料なので欠乏すると甲状腺機能低下症になり様々な症状が出る。主に代謝と自律神経をコントロールしているホルモンだ。
主に水分の代謝、熱の生成、細胞の新陳代謝、血圧や心臓の鼓動の調整、腸の運動の活性化などの役割がある。
甲状腺ホルモンが不足すると何が起きるかというと
・低体温
・低血糖
・脈が遅い(あるいは脈は早いが弱い)
・浮腫み
・便秘
・皮膚の乾燥
・肌荒れ
・脱毛
・抑うつ
・無気力
・体重増加
甲状腺ホルモンが過剰だと
・体重減少
・イライラ、神経質、落ち着かない、集中力の欠如
・気分が高揚したり落ち込んだり
・筋力の低下
・疲れやすさ
・手の震え
・皮膚が薄くなる
・動悸、頻脈
・薄毛
・多汗
などが起きる
原因はいろいろあるがその一つにヨードの過剰摂取がある。
ヨードの過剰摂取は甲状腺ホルモン過剰も不足も両方引き起こす可能性がある。
ヨードは甲状腺ホルモンの主原料の一つだが過剰だと同時に甲状腺ホルモン生成を抑制する作用がある。
毎日ダイエットのために海草ばかり食べたり、ヨード入りのうがい薬を頻繁に使うと甲状腺機能低下を招くことがある。
特にうがい薬を長年使っているとヨードに対してアレルギーになっている場合もある。その場合はヨードの過剰摂取をやめると同時にアレルギー対策も打つ必要がある。
先日みたクライアントはヨードの過剰摂取が甲状腺機能低下の原因の一つだった。実に10年間もヨード入りのうがい薬を使い続けたという。そのために甲状腺機能低下が引き起こされて極度の冷えになやまされていた。最近はうがい薬をやめているとのことだが調べてみるとヨードに対して不耐性(アレルギー)が出ているようだったのでそれに対する対策を講じた。甲状腺機能低下の原因は多々あるがヨードに不耐性があるとその他の要因をクリアしてもなかなか戻らないので要注意だ。