ストレスを感じると甘いものが食べたくる人が多い。そんな時、砂糖がたくさん入ったチョコやトランス脂肪酸てんこ盛りの菓子パンなどをぱくつくのは考えものです。
砂糖は精神安定に欠かせないミネラルや酵素やビタミンを浪費させてしまいます。結果的にカロリーは足りているが肝心の必要な栄養素が足りない栄養失調状態に陥ります。すると体はその足りていない栄養を補給するために「空腹感」を感じさせてさらに何かを食べるように促します。ですから食べても食べてもすぐおなかが空くのです。肝心な栄養素を捨ててしまっている精製食品でも同じことがおきます。精製することで肝心な栄養素が欠乏した食品である「エンプティーフード」になってしまうからです。ですから穀物はできるだけ精製していないものを食べるほうが良いのです。
(小麦なら全粒粉、米なら玄米:ただし発芽玄米にするか発酵玄米にするのが好ましい)
食べているのに栄養失調になるという現象はトランス脂肪酸を日常的にとってもおきることです。トランス脂肪酸とはマーガリンやショートニングなどに含まれる油のことです。(油を高温で加熱しても発生します。)トランス脂肪酸は異物であって栄養とは本来みなされないのでそれを排泄させるためにミネラルや酵素やビタミンを浪費します。またまちがってトランス脂肪酸が体の組織を作るために使われてしまうこともあります。事実現代人の総脂肪の何割かはトランス脂肪酸にとって代わられてしまっています。
そのトランス脂肪酸は細胞の一番外側の膜である細胞膜にも用いられます。すると何が起きるか?その細胞は脆弱になり栄養素の運搬や老廃物の排泄がうまくゆかなくなります。ですから栄養素自体を浪費するだけでなく、栄養素があっても吸収されにくくなるので栄養失調になるのです。例えばその栄養素が「糖」だとしたら「糖」は細胞内に吸収されにくなり外側にだぶつくようになります。インシュリンというホルモンが十分あっても糖が吸収されないので血糖値が上がるので糖尿病を助長します。
またトランス脂肪酸を取り入れて作られてしまった皮膚や血管は脆弱で柔軟性がありません。ですから皮膚炎を助長したり動脈硬化を助長します。皮膚にトラブルがある人、高血圧の傾向がある人はトランス脂肪酸をはじめとした劣悪な油を極力食事から排除して良質な油(魚油に含まれるDHAやEPA、フラックスオイルやエゴマ油などのオメガ3含有率の高い油)を摂取すると良いでしょう。歯肉炎や腎臓疾患のある方もそのような油の取り方は推奨されます。なぜならば良質な脂肪分は血管に富んだ組織や臓器の命綱だからです。
(高血圧、腎臓疾患、皮膚疾患、歯周病などをお持ちの方は朝マック!なんてもっての他ですよ!!)
ミネラルは精神を安定させるホルモンの一種である「神経伝達物質」を作るのに欠かせない栄養素です。意外と精神的に不安定な人やストレスを抱えている人はミネラル欠乏状態の方が多く見受けられます。
ミネラルが欠乏しているから必要な神経伝達物質が不足してストレスを感じやすいという側面もあり、ストレス状態だからミネラルを消費してしまいミネラル不足になっているという側面もあります。
では甘いものが無性に食べたい!!という状態になったらどうするか?そんな時は果物を食べてください。ミネラル、ビタミン、酵素を補給できるので菓子や菓子パンを食べてますますストレスを助長するというような悪循環に陥るようなことはありません。